Rolling Days ～煩悩～２【S.S】 (ページ12)

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60、Ｓside ページ12

今日は久しぶりに自家用車を使っての遠出

助手席はもちろんA。

子供達は後部座席に座り、到着するまでの間

それぞれ思い思いの事をしていた。

「うわー！すごーい！」

流れる景色を見ながら興奮しいるのはシュウで

サトシはひたすらゲームに没頭している。

「サトシ？ゲームは程々にしないとダメよ？気持ち悪くなっちゃったら、後で遊園地で遊べなくなっちゃうわよ」

「うん、でも、あとちょっとだけ‥‥」

Aの心配も余所に

一向にゲームを止めようとはしないサトシ。

これはある意味、反抗期ってやつか？

「もう、しょうがないわねー」

いくら子供達が言うことを聞かなくても

Aは怒ろうとはせず、静かに見守っている

こんなに優しい母親そうそういない。

「ねー、後どれぐらいで着くー？！」

身を乗り出して、そう尋ねてくるシュウは

今回初めての遊園地だとか‥‥、

「そうだなぁ、後一時間？ぐらいかな？」

これからは俺が

コイツらを色々な所に連れて行き

たくさんのものを見て、触れさせてやりたい。

そう、子供達が望んでくれるのであれば‥‥。