拾ってくれた人は歌い手3 【96猫】 (ページ15)

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114話ページ15

貴方side

あれから何日たったんだろう

ここにいたら気が狂いそう

元母親は毎日ダラダラテレビを見てご飯食べて寝るだけ

なんにもしない

だから日に日に太っていった

それに日に日に暴力も増えていった

今日はコンビニに買い物を任された

自分で買いに行けばいいのに

この時コンビニに行ってよかったと心の底から思った

天月side

あれから約1週間たった

96ちゃんはAがいなくなってからご飯を食べてない…Aが持っていたらーさんを抱きしめている

色んな人がAを探してくれていて俺も96ちゃんも探しているけど見つからない

A帰ってきてよ…ままとぱぱはAがいなくて悲しいよ…

Aが必要なんだよ…

坂田side

うらたさんとまーしぃとAちゃんを探しているんだけど見つからない

約1週間

ずっと探し続けてるけど見つからない

コンビニで飲み物を買おうとした時見た事のある顔があった

坂田「…うらたさん…まーしぃ…見つけた…」

うらた「え？」

志麻「どこ？」

俺は急いでAちゃんの所へ走った

Aちゃんにだんだんと近づいていくとAちゃんは下を向いていて気づいてない

坂田「Aちゃん…見つけた」

『……え？……』

Aちゃんがかおをあげた

うらた「嘘だろ」

志麻「Aちゃん…その傷…どうしたの？」

俺はAちゃんをまず抱きしめた

頬が赤く腫れ上がっていて唇は切れている。靴は履いてなくて足の裏から血が出ていると思う。腕や足にも痣みたいなのがいっぱいあった

『…さかたん…』

坂田「帰ろっか」

『…お母さん…に…怒られちゃう』

Aちゃんの目は何も写っていなかった

『早く…帰んないと』

ロボットみたい

うらた「Aちゃん帰る場所違うよ？」

『…どこ…？』

志麻「暖かいままとぱぱが待ってるよ？Aちゃんを求めてるままとぱぱがいるよ？」

『…どこ…？』

坂田「一旦先ずそこに行こうか」

『…お母さん…に…怒られちゃう』

坂田「大丈夫だよ？お母さんに許可もらってるから」

嘘をつくしかないと思っていった

『…そうなんだ…』

わかってくれた…よかった…