狙われ少女【東京喰種】

♯031…『貴女side』 ページ36

カネキ「でも、Aちゃんと仲良くしたいのは本当だし心配もしてたんだよ。やっぱり、15歳っていってもまだ子供だし……」

A「なんで ……そこまで私と仲良くしたいの？……あんなに冷たい言葉とか態度取ってるのに」

普通の人なら嫌うよ……こんな子

カネキ「そうだね……でも、なんか寂しそうだったから」

寂しそう？

私が……？

A「なんで……そう思ったの？」

カネキ「皆の前では無理して笑ってたからかな？それに……Aちゃん、夜になると目が寂しそうだったよ」

A「それだけでなんで私と仲良くなりたいと思うの？」

カネキ「元々、仲良くなってみたかったんだ。僕ね……リゼさんと居た時のAちゃんのあの笑顔……可愛いなってずっと思ってたんだ」

可愛い……？

それにリゼと居た時はずっとフードを被ってて私の顔なんて見えないはず

カネキ「フードで顔は隠れて見えなかったけど……それでも可愛いなって思った。見てみたかったんだ、間近で」

A「私の笑顔を見たって……」

カネキ「あと、助けてあげたかった

寂しそうな目から笑顔になってほしかった

Aちゃんの笑顔が見たかったから

だから仲良くなりたかった

友達になりたいだ、Aちゃんと」

A「……(ﾋﾟﾀｯ」

カネキ「Aちゃん？」

A「…………ごめんなさい、私……わかってた

リゼの事故はカネキのせいじゃあないって……

でも、信じられなかったんだ……リゼが死.んだなんて……

ダメだってわかってても誰かのせいにしたかった……

この現実から目を背けたかった！……(泣」

ずっと一緒に居てくれるって約束したのに

私から離れたりしたいって言ってくれたのに

A「リゼが居ないなんて考えられなかった……

その時カネキが来てカネキが来ると微かにだけどリゼの匂いがするから……

現実に戻される感じがして……つい冷たくしちゃって

リゼが死.んだなんて認めたくなくて、信じたくなくて

夜に１人になると悲しくて寂しくて

いつもリゼが居てくれるのに居ないってなると……

死.にたくなるほど、辛くて、苦しくて……笑顔なんて作れなくて

リゼが出掛けた日に私も着いていけばよかったって……後悔ばっかりで

……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい

本当にごめんなさい(泣」


私に泣いていい資格なんてないのに


ごめんなさい


リゼ


ごめんなさい


カネキ



ごめんなさい

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