大好きな君と。 JUMP×JUMP (ページ10)

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気になるあの人。ゆとたかページ10

yu-ya

「たかきくん！」

そう呼びながら俺のとこに近づいてくるゆうと。

最近ゆうとと絡むことが多くなって、

撮影の待ち時間の楽屋で、おれが一人でいると、来てくれる。

そして、俺を楽しませようといろんな話をしてくれる。

『ゆうと、どうした？』

それが今日は違うみたいで、撮影も終わって、解散になったあと、荷物をまとめていると声をかけられた。

「今日よかったらご飯行かない？」

珍しくご飯のお誘い。

『もちろん、おれは大丈夫！』

「良かったぁ！」

薮くんみたいにふにゃんて柔らかい表情になる。

ﾄﾞｷｯ

ん？どきっ？

なんでおれ…

まだこのときのおれはわからないまま。

「おいしーね！ここ！さすが高木くん！」

『そうだろ？結構ここ好きで来てるんだよね。』

ゆうとを連れてきたのはおれが通ってるお店

《sea.》

日本語に直すと海という意味だけど、海が好きなおれはそれに惹かれるようにこの店へ入って、店主さんが海が好き、ドライブが好きと趣味が合って、通うようになっていた。

「でも、たかきくんらしいよね。」

『え？』

「《sea.》って海って意味でしょ？さすがだなって。」

『やっぱり鋭いな(笑)

そうなの、名前に惹かれてさ入ってみたら料理もうまくて、店主さんとも趣味が合って、結構来てるんだよね、』

「そうなんだ、なんかうれしいな。」

『うれしい？』

なんでゆうとがうれしいの？

「だって、たかきくんが通ってるお店ってさなんかすっごいおしゃれなんだろうなぁなんて思っててさ、でも実際来てみたらすごい落ち着いてて、たかきくんらしいなって。

で、そんなとこに連れてきてもらえたって言うのがうれしいの。」

『そっか。喜んでもらえたならよかった。』

その日は、そのままいろんな話をして、解散した。