大好きな君と。 JUMP×JUMP (ページ8)

今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:10,435 hit

◎ ページ8

「はぁー！圭人の料理美味かった～！」

「…良かった、喜んでくれたみたいで。」

「うん！圭人の料理おれすきだもん、」

「ありがと、……それで？」

「ん？」

「何かあったんじゃないの？」

雄也と一緒に居ることが多くなって、この家にも帰ってきてるのかってくらい顔を見ることはなかったから、

この時間に帰ってくるなんて、

そう思い、聞いてみる。

「圭人、今日何の日か、わからない？」

「え、？」

うそ、今日なんかあった？

……………もしかして、

おれ、ヤバイことしちゃった？

「思い出した？今日記念日だよ。」

日付を見れば、今日は確かに記念日。

「ごめ、伊野ちゃ、おれ…」

伊野ちゃんが雄也と一緒にいることばっかり気にかけて、忘れてたよ…

だから、ごめんね、って記念日忘れてたのを謝ろうとしたら、

ぎゅって、伊野ちゃんに包まれる俺の体。

「いの、ちゃ、」

「圭人、おれがたかきと一緒にいて記念日忘れちゃってた？」

伊野ちゃんに図星なことを言われる。

「ご、めん…」

そういって、うつむくしかなくなる。

なんで、こんな大事なこと忘れちゃってたんだろ…

「圭人」

名前を呼ばれて、怒られちゃう、どうしよう…

このまま別れて…何て言われたり…

それで、それで…

「いと、けいと！」

どんどんネガティブな方向に向かっていく俺の思考。

伊野ちゃんが呼んでるのも気づかない。

伊野ちゃんは雄也だけじゃない。

メンバーみんなに人気だから。

知念は会うたびに写真撮ってるし、薮ちゃんは同期だし、光くんはラジオでの打ち合わせって言って二人で話すとき多いし、

やっぱり、おれなんか…おれなんか…

「けいと～おーい

んもう！」

「んっ！？んんっ」

するといきなり伊野ちゃんがキスしてきた。

あ、この感じ…いつぶり…？

いきなりにも関わらずそんなことを思う。

「ふっ、けいと？」

「いの、ちゃん…っ」

唇が離れ、名前を呼ばれると同時に頬になにかが蔦る。