大好きな君と。 JUMP×JUMP (ページ7)

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◎ ページ7

まさかと思って見るとやっぱりそこにいたのは伊野ちゃんで、

『いの、ちゃん…』

そんな言葉しか出てこない。

「ただいま。」

『なんで、っ』

言葉を返しながらも目の前が歪んでくる。

そんな俺に気づいたのか、伊野ちゃんが近寄ってくる。

「泣かないで、圭人。」

『だっ、て、っ』

「ごめん、ごめんね、寂しかったんだよね。」

そういって優しく圭人を包んでくれる。

それがうれしくて

『いの、ちゃん、ご飯、食べる？』

つい、そんな言葉が出てきた。

でも、伊野ちゃんはなにも言わなくて、

『ごめ、食べてきちゃった？』

きっと、雄也と食べてきたのかななんて、

食べてきちゃった？って言いながらも、乾いたと思った涙がまた出てくる。

「ううん、食べるよ。俺のぶんも作ってくれたの？」

そんなこという伊野ちゃんをリビングに連れてく。

「これ…！」

「無意識に和食作ってた……二人分。」

「圭人！ありがと。すきっ！好きだからね。」

「いのちゃ、」

「ん、食べよっか、お腹すいちゃった。」

「うん！伊野ちゃんの分もいれてくる！」