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苦手な後輩 ページ15

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七海side











呪術師になる理由は人それぞれだ。





金を稼ぐため。




家系の事情で。




単なる正義感から。





人によって目的も理由も様々。






でも横に並んで歩く後輩は目的達成のための手段だと言った。













七海「目的、とは……?」








そう問いかけると反葉さんはピタリと足を止めた。




つられて足を止め、振り返る。

















名前『…………呪詛師の兄を止めるためです。』





七海「!」










暗闇のトンネルで彼女の赤眼が光ってゾッとした。



呪詛師。呪術師の敵対者達。




止めるというのは手をかけるのと同意義。









名前『名前は反葉湊。



双子の兄で、湊も私と同じく呪霊が見えてますし術式も持ってます。』










表情が抜け落ちた顔で反葉さんは淡々と語る。









名前『呪詛師になった理由は…………まぁ省きますが、その兄を止めるために私は呪術師になりました。





だから呪術師になったこと自体に特別な理由はありません。





兄を討つための手段がたまたまそれだけだっただけです。』











……まだ15の子供が身内を、しかも兄を殺すと言っている。






その執念に狂気すら感じた。













七海「…………そのこと、他の人には?」






名前『言ってません。



だから他の人には…………というか五条先生には黙っておいてくださいね。』












そうか、もうあの人は教師をやっているのか。





とてもそうとは思えないが。












名前『?、どうしました?』





七海「……いえ、あの人が先生と呼ばれてるのに驚いただけです。



それに、私はもう関係なくなるのでその心配はいりませ『そうですかね?』……」









名前『七海先輩は帰ってくると思いますよ。




失ったものは多いかもしれません。けど、救えたものも、少なからずあったはずです。








……きっと貴方には、呪術師が合ってます。』










「いい意味でですよ。」と言って彼女は私を追い抜いて歩いて行く。









掴めない。



何を考えてるのか分からない。



ある意味五条さんのような人だと思った。













七海「…………それでも私は、苦しいんですよ。」














きっと私は、反葉さんが苦手だ。












______




反葉湊


名前の双子の兄。

ある理由で呪詛師になった。

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作者名:あおい | 作成日時:2021年2月25日 17時

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