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『あれ、兄さん?おはよう。兄さんも朝食食べるの?』


てっきり恵かと思ってたけど、お兄ちゃんだった。
朝だからなのか目隠しではなくサングラスをしている。


五条「おはよう梅。僕は軽く食べたからいらないよ。それより兄さん(・・・)じゃないでしょ?今は2人なんだし。」



『そうだね。お兄ちゃん(・・・・・)






2人きりの時はお兄ちゃんって呼ぶと昔から約束している。実家ではお兄ちゃんとも兄さんとも呼べる環境じゃないから。




『今日も任務あるんでしょ?』




私はお兄ちゃんが座っている正面に朝食を持っていき腰を下ろした。





五条「うん、まぁね。だけど梅にちゃんと入学祝い出来てなかったからさ。はい、これ」



そう言うとお兄ちゃんはお守りみたいなものを渡した。




『お守り?だけどお兄ちゃんの呪力を感じる…。』





五条「そ。それに僕の呪力を込めたの。梅に何かあった時、例えば気絶したりとか極端に呪力量が減ったら僕に分かるようになってるんだよ。」






『ありがとう。お兄ちゃん』






五条「昇級試験もあるんでしょ?」






『うん。早く準一級になって、一級になってお兄ちゃんの負担を減らしたいの。』




お兄ちゃんは確かに"最強"だけど、負担を感じないわけじゃない。きっと何日も寝てない時だってある。
だから私が負担を減らしたい。





五条「梅がそう思ってくれてるのは嬉しいけど、今でも僕の手助けになってるんだよ?」


『今?』



五条「梅は癒しだからね。」






お兄ちゃんは私の眼帯に触れた。
その触り方は頭を撫でるよりも優しく感じた。
でもそれと同時に震えてもいた。
まるで自分が触ったら壊れてしまうと思っているかのようだった。




『大丈夫だよ、お兄ちゃん。この目に痛みなんて感じないから。それにこれはお兄ちゃんのせいじゃない。』






すると温もりを感じた。
お兄ちゃんが抱きしめてくれたのだ。



五条「うん。ありがとう梅。梅も任務があるんでしょ?頑張ってね」





『うん、ありがとう。』





お兄ちゃんは抱きしめるのを辞めると談話室から出ていった。





きっと今日も任務が山積みなんだろう。
それなのに私の所に来てくれた。
気合いを入れなきゃ!




『いただきます。』






私は朝食を食べ始めた。

書き置きで__温めて食べてね__と残し1件目の任務に向かった。

・→←第3話喪失



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イム(プロフ) - ラウさん、ご指摘ありがとうございます。間違いが確認できた箇所は訂正させていただきました。作品を褒めていただいてとても嬉しいです(^ ^)これからも更新頑張らせていただきます! (2021年2月28日 13時) (レス) id: 70d759bca9 (このIDを非表示/違反報告)
ラウ - 悠二→悠仁です。おもしろいので更新頑張ってください。 (2021年2月28日 0時) (レス) id: fd7374c21d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イム | 作成日時:2021年2月15日 21時

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