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ピンチ ページ10

 
 
 
 
 
〔ダンスレッスン〕




仲宗根「じゃあ1回通しでやってみてください」


「「はい!!」」





梨乃さんに言われてAクラス全員が部屋の中で適当な位置につく


再評価までもう時間がなくてみんなピリピリしてるけど


なんか、それよりも、自分の身体がおかしいかもしれない








アン「Aちゃん、大丈夫?」


『え、はい、大丈夫です……』


小林「あんま無理しないでね?」


『はい……』








……






アン「宿舎の部屋が隣なんですよ、Aちゃんと」
「最近、夜遅くまで部屋で練習してるみたいだから心配で……」





小林「なんか、本人は隠してるつもりなんだろうけど」
「隈酷いから体調が心配です」






……









西さんの合図で始まった




多分ちゃんと踊ってるんだろうけど


なんか、踊ってる感じがしない

なんでだろ、フワフワする



しかもなんか関節の違和感すごい


なんなの、これ







「「これは君からのmessage」」

「「駆け上がり 一気に飛び立つよ」」







ついにサビがくる………んだけど


一気に飛び立つよ、のところで流石に「やばい」って


足の感覚がスッて消えた感じがした









仲村「え、ちょっ!」


俊司「っ!」





両隣にいた2人が咄嗟に私を支えてくれて

倒れなくて済んだ



ありがとう、って伝えないのに、息ができない


多分これ過呼吸だ






仲宗根「A!大丈夫か!?」





私が倒れそうになったのに気づいた梨乃さんが慌てて中断させてこちらに駆けつけてくる


それから後ろにいた尾崎さんと西島さんに何か指示をしてるみたい






西「Aちゃん、吐くのゆっくりやってみ」
「そうそう、大丈夫だよ、ゆっくり」





支えてくれた2人に西さんが前屈みで座るように促して

背中に手を当てながら話しかけてくれてる


なんか苦しすぎて涙出てきたし吐き気もしてきた



過去最大級のピンチかもしれない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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作者名:ayane x他1人 | 作成日時:2024年3月10日 17時

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