あなたへ (ページ49)

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約束、ページ49

　
　
　
　
　
　
　
　
　
理人side

もしAが警察に相談したら

そうしたら、本当に辞退しなきゃいけなくなるかもしれない

AからFクラスに落ちて、それでもめげずに努力して、
グループバトルでは個人2位、グループ3位

ポジションバトルではボーカル1位

これは運とかじゃなくて

A自身の努力で掴み取ったものだ

番組もだんだんと終わりが迫ってきているのに

今までの努力を1部の人間のせいで踏みにじられる

そんなことあっていい筈がない

『…………じゃあ、約束しよう』

『お互い、辛い時とか限界来そうな時は溜め込まないで全部吐き出す』
『あと変に遠慮しない、我慢しない』
『なかなか良い案じゃない？』

するとAは

少し下唇を噛んで

「うん」と言って首を縦に振った

……

Aside

理人と、みんなと交わした約束

あ、同年代の人と約束なんて初めてかもしれないな

そんな風に呑気に考え事してたら
後ろから巨人がぬっと来ました

蓮汰「Aちゃん、もっと泣いていいんですよ」

俊司「泣いてくださいAちゃん」

『えぇ、どゆこと』

田島「Aおいでー」

蓮汰くんと俊司くんと話してたらたじくんに話しかけられて、たじくんの方を見たら手を広げて待っていた

『え〜どうすればいいの』

洸人「こうすれば良いんだよっ」

『え、わっ！！』

……何が起こったか簡潔に説明すると

洸人くんが私を抱えて、
私はたじくんの方に連れていかれてる

田島「はい、ぎゅ〜」

『わ』

……たじくん、あったかい、いい匂い

上田「俺この前知ったんだけどさ」
「ハグってストレスの¹∕₃軽減するんだって」

笹岡「え、そうなの、！？」

理人「え、じゃあみんなでハグしよ」

中野「なんでだよ笑」

“リーダーの言うことは絶対”

そんなことをドヤ顔で理人が言って

その変なノリにみんなが乗って

『……重い』

洸人「まあまあ、そんなこと言わずに」

理人「うわあ、Aめっちゃ温かいな」

田島「だよね、眠くなっちゃう」

…………たまには、こういうのも良いかもしれない
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　