あなたへ Ⅱ (ページ22)

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ふと、辺りを見渡してみる

脱落してしまった練習生の方を向けば

洸陽くんや村松くん、秀岡くん達が手を振ってくれたり、私を安心させるように微笑んでくれたり

トレーナー、JO1さんの方を向けば
梨乃さんとKENZOさんは手を繋いでいて
あの時の人達が頷いてくれる

国民プロデューサーのみなさんの方を見れば
私のネームプレートやグッズを持ってくれたり、
掲げてくれている人がたくさんいる

……大丈夫、もう一度自分にそう言い聞かせて

モニターを見る

2つ取り付けられたモニターには

柾哉くんと私が映っていた

蓮汰「Aちゃん……！！！」

俊司「Aちゃん！！おめでとう！！！」

威尊「A…ほんまにおめでとう」

アン「Aちゃんおめでとう！」

冬馬「……おめでとう……！」

海帆「おめでとう！」

航紀「おめでとうA！」

香信「Aちゃんおめでとうございます！」

波留「Aちゃんおめでとう！」

駿静「おめでとうA！」

大悟「A、おめでとう」

周りにいるみんなから

遠くにいる練習生のみんなから

トレーナーの方々から

「おめでとう」という声が聞こえる

柾哉「……A、行こう」

……本当に、デビューが決まったんだ

岡村「Aさん、1位候補になった感想をお願いします」

『……まず、ご自身の時間を割いて私に投票してくださったみなさん、本当にありがとうございます』
『正直、まだ実感が湧いてなくて』
『本当に、ありがとうございます』
『私は、みなさんが信じてくださった私を信じて、胸を張って、デビューが決まったと言える私になれるように努めます』

私のスピーチが終わり

ついに1位が発表される

PRODUCE 101 JAPAN SEASON2の1位

INIのデビュー曲センターは

柾哉くんだった

柾哉くん、本当にすごいな

彼とはあまり話したことがないはずなのに
気がついたら傍にいた

番組では放送されてなかっただろうけど

私が辛い時、そばに居てくれた

この人が1位でいてくれて良かった

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　