恋煩い？ ページ4
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七海side
あれから、2週間後。
彼女の柔らかい唇の感触が
目の前にあるキメの細かい彼女の肌が
彼女の一挙一動すべてが、まるで麻薬のように頭を支配して離れない。
夢にも…見る。
キス…以上のことも、夢ではしている。
自身の欲望が顕著に現れすぎだと自嘲した。
「はぁ…」
そのとき、
「七海〜！！」
背後から聞こえる聞き馴染みのある声。
振り返ると同時に、私は口を開いた。
「なんですか、五条さん」
相変わらずの異常なテンションで私に近づき、私の顔を覗き込む。
「あり？機嫌悪い？」
「いえ、別に」
次の瞬間、五条さんはニターッと口角を上げ、私を指差した。
「わかった一！恋煩いっしょ！！」
なんで、こういうときの彼はこうも鋭いのだろうか。
「はぁ…違います。
そして、指を差さないでください」
見定めるように、また私の顔を覗き込んでくる。
「嘘だろ」
「っ！」
無表情に定評がある私のことを、五条さんに見透かされるのは正直、解せない。
「七海〜僕たち何年の付き合い？」
五条さんは、そう言ってケラケラ笑って肩を組んでくる。
そして大きく息を吐いて、ふと宙を見つめた。
「あ〜…そういえば僕も最近、Aに会ってないなぁ…」
そのとき、一瞬、自身の体が硬直した。
「なんで急にAさんの話なんですか」
「だって七海を悩ませてる原因、Aだろ？」
…何故、"誰か"までわかるんだ、この人は。
「…何故、私がまだ彼女を好きだと？」
確かに高専時代は、彼女のことを好きだと周りにバレていた。
少なくとも、灰原、五条さん、家入さん、夏油さんには。
でも、あれから10年も経っているのに。
「いやあ、見てればわかるっしょ！」
「……馬鹿にしてます？」
「…いやぁ、してないよ？
でも、叶わなかった恋って残るだろ？」
五条さんらしからぬ真剣な顔で、まともなことを言われると、些か調子が狂う。
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怜。(プロフ) - コーンクリームコロッケさん» コメントありがとうございます！そんなふうに言っていただけるのすごく嬉しいです！ (11月29日 23時) (
レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
コーンクリームコロッケ(プロフ) - サイコーすぎて泣いた…… (11月29日 8時) (レス) @page47 id: 45395c9c17 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - 真さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです😭😭無事に完結できました！ありがとうございます！ (8月21日 23時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
真(プロフ) - これからの更新が楽しみで仕方ないです！！！！！これからも頑張って下さい！！！！ (8月21日 1時) (レス) @page46 id: dec522902b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜。 | 作成日時：2023年8月2日 23時
