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いろいろとひと段落 * ページ36

.
Aside







「で?」





それは、団体戦ならぬ野球大会が終わり、談話室のようなところで一息ついた時のことだった。


はじめは誰に言ってるのかわからず、恵に目を向けると、恵はわたしの方を向いていた。






『え?わたし?』


「ああ」




『…で?って?』



「…いや、別に?」




そう言って恵は目を逸らした。






『…?』



で?…?






「まぁ、いろいろひと段落したわよねぇ」



同意するように野薔薇も恵に続いた。




…?



…あ。




『あーー…』







____だから、思ってること言いたい。と、思う。交流会…終わったら言う、きっと言う。
だから、待っててほしい……みんな





あれのことか…


そりゃそうだ。


交流会終わったら言うって言った。







わたしは大きく息を吐いた。









『…あの…わたし…

んーと、どういうふうにいえばいいのかわからないんだけど…

会うとね…?息がしづらくなったり、落ち着かなくなったり…それでも、会いたくなる人がいるんだ。

たぶん、それは、"好き"、なんだろうと思うんだけど、でも…』





「好きになっちゃいけない人?」




野薔薇が言ったことに驚いて、わたしはパッと顔をあげた。






『え?なんで…?』





「想像つくもの、それが誰か」


『え?』


「俺もだ」


『え!?』






「……五条先生だろ」



『「「えぇ!?」」』







「虎杖、吉野…なんでお前らまで驚くんだよ」



恵が呆れたように顔を歪めた。





「え!?だって五条先生もAのこと…っいってぇ!!!」





野薔薇が悠仁に飛び蹴りした。




「こるぁ!!それ以上いったら飛び蹴りするわよ!!!」


「もう、してっから!!」








『…そっか、知ってたんだ』



「知ってたっていうか勘付いてただけよ」





『…どう、思った?』


「どうって?」


『だって先生だよ?
なんか引かれるかも…とか』


「なんでよ。引くわけないじゃない。
大体ここには常識なんてあってないようなもんなんだから、もっとやりたいようにやっていいのよ。

それに!私はあんたの味方だから」



『…!…ふふっ、そっか、ありがと』




.

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怜。(プロフ) - きょさん» コメントありがとうございます!あれ?書いてるはずです…更新されてないんですかね…? (1月12日 12時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
きょ - あの面白いんです!けどオチとかを目次に書いてたら分かりやすいです!もし書いてあったらすみません🙇 (1月12日 6時) (レス) @page36 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます!嬉しいです!本当に本当に励みになります😭 (5月8日 19時) (レス) id: 65413915ce (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです。更新待ってます (5月7日 20時) (レス) @page26 id: b6e4e5edf5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:怜。 | 作成日時:2022年11月2日 23時

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