もう限界だろ ページ8
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『じゃあ…
お館様…失礼…！』
「「「っ！？」」」
そう言った瞬間。
彼女と禰豆子の入った箱は建物内に移動していた。
「な！」
炭治郎は動揺した。
その移動は信じられないほどに速かった。
彼女は箱を開け始める。
「何をするんだ！」
炭治郎はその光景が、実弥のときと被った。
同じような状況だった。
『ちょっと君は黙ってて』
「…っ、」
やはり彼女からの圧に気圧される。
箱を開けた彼女は禰豆子に箱から出るように促し、炭治郎を指して問いかけた。
『貴女は…自分が人を喰ってしまいそうになったとき…
あの子に殺される覚悟はある？』
禰豆子は間髪入れずにこくりと頷く。
『ふふ…』
彼女は炭治郎の方に体を向けた。
『君より、妹の方が即答だったよ？
相当覚悟持ってるみたいだね』
そう言って彼女はクスクスと笑った。
が、すぐに真剣な表情に戻った。
『…だから、君ももっと覚悟決めなよ？』
「……はい…」
炭治郎は自分の覚悟はまだまだ足りないのだと思い知らされた。
.
.
すると天元が彼女の側に寄り、腰を抱いた。
『え？』
「お前…もう限界だろ」
夜が明ける直前だったため、戦った時間は短いが、上弦に近い実力を持った三人もの相手と戦ったのだ。
怪我しない訳はない。
それでも、一人滅したのだから、十分な功績だろう。
『ふっ、天元にはわかっちゃうか…』
今までは気を張っていたため立っていられたが、天元にバレた途端に脚の力が抜けた。
そんな彼女を抱き寄せる腕の力をグッと強めた。
「当たり前だ、無理しやがって。
…ったく」
『へへ…』
彼女は力なく笑った。
「お館様…もうAを連れて行ってもいいですか？」
「あぁ。
長い時間すまなかったね」
天元は一礼し、彼女を軽々抱き上げた。
「胡蝶…こいつ、お前のところに連れて行くから」
「は、はい…！
分かりました」
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怜。(プロフ) - Ach1ch1さん» こちらこそありがとうございます！ (2021年10月5日 13時) (
レス) id: 0029dd2ea6 (このIDを非表示/違反報告)
Ach1ch1(プロフ) - ありがとうございます(^^) (2021年10月5日 8時) (レス) id: 7c41a08aa3 (このIDを非表示/違反報告)
Ach1ch1(プロフ) - 白い世界へのパスワードを教えていただきたいです。 (2021年10月4日 20時) (レス) id: 7c41a08aa3 (このIDを非表示/違反報告)
怜。(プロフ) - 有紀さん» 白い世界へのパスワードをお伝えしていたのですが、コメント欄にてそのパスワードが誰でも見れる状態が続いていたので、消させていただきました…！すみません！もし確認されていないようであれば、もう一度お伝えいただけると幸いです！ (2021年9月21日 23時) (レス) id: 0029dd2ea6 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - 初コメがこれで失礼いたします。白い世界のお話を読みたいのでパスワードを教えて欲しいです！よろしくお願いします！ (2021年8月30日 19時) (レス) id: 6e9316e3b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜。 | 作成日時：2020年6月26日 15時
