検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:72,427 hit

逆ナン(?) ページ9

「……おい総悟。俺はいつあの間に入ればいい」



「知らねぇですよ」




近くにいると言うのに、そいつらのやり取りはまだ続いていた。




「美しいお嬢さん方、ここは人通りも多い。その美しさを他の男達に見せるなど、私はとても心配でございます。」



「「きゅん…っ///」」



「ふふ、赤い顔もお可愛らしいですね。綺麗ですよ?」



「「ズッキュン!!」」




……何だあれ。もはや話の間に割り込めないところまで来たらしい。女二人大丈夫か、相手女だぞ。



「……あ、いけない。そろそろ戻らなくては。お嬢さん方、私はこれで、」



「あ、ま、待って!」




そこから去ろうとした女を引き止める女二人。




「あ、あの…もしよろしければ、お礼に私達と、一緒に……///」



「お祭り、ま、回りませんか……?///」




そして逆ナンをした。




「え、何あれ。あれどういう状況なの?」



「すみません土方さん、僕にもよく分からないです。」




俺にもよく分からない状況だ。女が女をナンパしている所なんて初めて見たわ。




「……せっかくのお誘い、申し訳ありません。私も用事がありまして。…あぁ、本当に申し訳ない」



「い、いえ!無理に誘った私達が悪いんです!」



「こちらこそごめんなさい!用事があるなら早く済ませた方がいいですよ!」



「お嬢さん方が謝ることじゃありませんよ。心優しいお気遣い、ありがとうございます。美しい御二方にそのような言葉をかけて頂いた私は、幸せ者ですね。」




「それでは、私はこれで」と言い、女は去ろうとする。




「あ、せ、せめて!せめてお名前を!」




いつの時代劇だ。




「私の名ですか?」




振り返った女の後ろ髪が風に揺れる。




「──────・・・赤谷、




赤谷結木と申します。美しいお嬢様方」







…………あ、気のせいじゃなかったらしい。

女の敵→←お祭り定番行事



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (84 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
155人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組 , 沖田総悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みぃ太 | 作成日時:2018年4月8日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。