原因 ページ37
そう言った旦那にメガネは質問した。
「銀さん、赤谷さんは昔からあぁだったんですか?」
「いや、昔の方がヒドかったな。男が嫌いで苦手なあまり、声かけた瞬間逃げてく始末だ」
「そうだったんですか。じゃあどうやってお二人は知り合ったんですか?」
あぁ、それはだな…と旦那は急に真剣な声色になった。その声に、真剣な話がこれから始まるのだと俺も耳を傾けた。
「…アイツの働くすみれ屋のバァちゃんから依頼があってな。従業員が男が苦手なあまり接客がまともに出来ないから何とかしてほしいって言う内容だった。その従業員ってのが結木だった」
目を閉じながら思い出すかのように語る旦那。話はよほど深刻なのか。
「試しに俺はそいつに会ってみた。最初は拒否ばかりされて会話もまともにできなかった
男が嫌いで苦手で仕方ない奴でな。これじゃあ俺もまともに仕事はできない。
だが同じ性別である女とはしっかり会話できることを思い出した俺はある方法を思いついた。
間を行き来しているつもりだろうが残念ながら女の欠片も見当たらない奴らに任せればいいんじゃねェかってな。
そして俺は結木を1週間、その青ヒゲ海賊団のいる店に預けたんだ……。
だが、なぜか結木は、男嫌いが治るどころか、あぁなっちまったってわけだ」
そしてしばらく走る沈黙。
すると、メガネが口を開く。
「……あの、銀さん」
「……なんだ」
「………ちなみに言うと、その青ヒゲ海賊団のいるお店というのは、」
「────・・・かまっ娘倶楽部だ」
バチィィィィン!!!!!
メガネが旦那にビンタをかました。
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作者名:みぃ太 | 作成日時:2018年4月8日 15時