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出会い ページ2

───・・・









出会いは最悪だった









左足から流れる血を抑えて、外の様子を伺っていた俺はそこがどこかなんて考えもしなかった。







外を見ながら、付いてねぇなと思い舌打ちをつく。






見たところここはどこかの道場か、







今この場所に誰もいないことに少しの安堵を覚え、ため息を吐く。









そして









ビュンッ!!









背後から迫る気配と風を切る音









長年培ってきた経験で気配を読み取り、それを避けた。








俺が元いた場所に刺さっていたのは1本の矢、











「…………誰だ」









刀に手をかけ、俺はそう言う。









「……そっちこそ、誰」









月が今いるこの場所を照らす









月明かりはその声の持ち主の足元を照らしてゆき、









やがて明かりはそいつ全体をはっきり写し出す。









そこにいたのは、









「……泥棒?」









弓を持ち構えている女だった。

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作者名:みぃ太 | 作成日時:2018年4月8日 15時

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