第46話 ページ4
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「てかさ、何もサボりスポットはここだけじゃないでしょ。何でわざわざ不法侵入してまでうちに来るわけ?」
沖「……そりゃあ、職務怠慢してねぇかお巡りさんが見てやってんだろィ。」
「人の職務見る前に自分の職務全うしろよ税金泥棒が」
沖「じゃあ包み隠さず言ってやる。仕事めんどくせぇ。」
「あ、江戸の終わりが見える」
何ともまぁよくこんな人間が警察になれたもんだ。あの眼光鋭い副長見習えよ、毎日スパスパ吸ってるけどやるべき事はやってるぞ。
沖「第一、そのサボりに茶出してるアンタもなかなかだとは思うけどねィ。共犯だ共犯」
「出さない方が良かったかな、ん?テメェと一緒にすんなっての」
お茶を出したのは何となくだ。
ここをこの男のサボりスポットの一つに数えられて腹立たしい気もするが、追い出す気にもなれない。
沖「……あ、そうだ。お前に一つ言っておくことがあるんだが、」
「……?」
沖田が湯呑みをテーブルに置き、私を見る。急に真剣そうな声色になって、私も真剣に聞こうとする。
沖「……お前、」
「……な、なに」
まじまじと目を見られ、少し焦る。
沖「…………太ったか?」
「…………は、?」
突然何を言い出すのだ、この男は。
沖「間違いねぇ、太ったな。最後に外出たのいつだ、顔丸っこくなってんぞ。」
「あ、無性に殴りたい」
だから、何なんだよこいつは。
何なの?ここにサボりに来たにしては家主に対して酷くない?
「…か、仮にそうだとしても、女にそんなこと言ったら殺されるよ。」
沖「やってみろ、女ってのはいじめられんの好きなんだろ。むしろ跪かせてやるよ。」
「女を代表して私が殴っていいのかな?これいいよね?そうしろってことだよね?」
沖「どこに女がいるんでィ」
「目の前にいんだろうが」
沖「……………えぇ!?」
「あ、何か余計腹立つ」
この男にとって女というのは玩具の一つらしい。
ドS警察め、いつか一泡吹かせてやるわ。
密かに心に留めた私であった。
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作者名:みぃ太 | 作成日時:2018年3月27日 15時