第63話 ページ21
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「…ッ、痛った…、」
窓の近くに立っていたためその破片が降りかかった。反射的に腕で顔を覆ったため、大事には至らなかったが、庇った左腕が細長く赤い線を描いた。
「……チッ、誰だよ」
どうやら外から手のひらサイズの石を投げられたらしい。近くにそれが落ちていた。
だがそれはただの石ではないようで、
「………紙?」
石は白くクシャクシャになった紙に包まれた状態で投げられたらしい。
石を拾ってその紙を広げた。
『次はお前だ』
そう書かれていた。
言葉の意味を理解した途端、背筋がゾッとした。
───・・・次の標的は、私ということ
「……ッ、ふざけんなよ、」
真犯人の目星は大体付いてる。
だが根拠がないために、それを誰にも話してない。
……考えても無駄。いつ狙われるか分からない。
でも、後で真選組のパトカーが迎えに来る、
……いやダメだ、その前に奴らは殺しにかかって来るだろう。
………どの道、殺されるハメに合うんなら、
今は、少しでも長く生き延びてやる。
そう考えた私は、玄関とは別方向、
裏口へと向かった。
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作者名:みぃ太 | 作成日時:2018年3月27日 15時