第56話 ページ14
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あの後、山崎は屯所に戻って来た。
情報を集めた山崎は俺を見ると目を逸らした。
『今回の事件、
柏田も関係してるかもしれねぇ、』
土方さんの言葉が頭にチラつく。
土方さんの部屋に集まった、近藤さん、俺、そして土方さんの3人は山崎の調査の結果を聞くこととなった。
山「そ、その…この3人には、以前同じ病院で働いていたことがあったらしくて、同じ医療チームだったそうです。」
近「それがこの事件の関連性が?」
山「は、はい。……その医療チームに所属していた人物は全員で10名。
そのうち3名が第1の被害者・旗山徹司。第2の被害者・犬井太郎。そして、第3の被害者・園田という看護師でした。」
沖「…綺麗に被ってやすね。」
山「あ、あと……」
山崎が次の言葉を出すのに少し戸惑っていた。
土「……テメェが言えねぇなら、俺が言う。」
山崎が驚いた顔をして顔を上げた。
土「その医療チームの中にな、
───・・・柏田もいた。」
土方さんの言葉によって、部屋に静寂が訪れる。
近「……な、蘭ちゃん、が?」
近藤さんの問に山崎が頷いた。
山「間違い、ありません。きちんと名前も記載されていました。」
そうか……、と言った近藤さん。
山「その医療チーム、半年前に解散したらしくて。その理由が、ですね……。」
まだ続きがあったようで、俺は真剣に耳を立てた。
山「そ、その…………。
半年前に、急患で運ばれた患者が
柏田さんの医療ミスによって、
亡くなったらしいんです。」
なんで、最悪なことは
こう何度も、続いてしまうのだろう。
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作者名:みぃ太 | 作成日時:2018年3月27日 15時