第456話．南無 ページ28
＿＿
＿＿＿＿
さて。
母と一緒に、まだあまり賑わっていない会場に来た訳だが。
「まじで貴子がいる…！」
「え、てか娘ちゃんめっちゃ似てるな！？」
「はっはっは。卒業後、一切表に出てこなかったからこうなるのも仕方ない。自業自得だよ、柊」
そう言って笑うイケおじは。
私でも知っている。というか普通にバレーやってて知らない人はいないだろう。
母「だからってさすがに控え室まで連行されるのは困ります。こっちは試合を見に来てるんですからね、ふっきー」
『ちょ、お母さん…！』
さすがにふっきーはまずいだろ。
＿＿＿＿＿＿…全日本男子代表チーム監督に向かって。
．
ことの始まりは30分前。
会場に着いてから私は初めて見る東京体育館にはしゃぎまくって探検をしていた。
そんな私を呆れながら見ていたお母さんはなんだかんだ着いてきてくれており2人で朝のゆったり散歩タイム。
会場周りを歩いて、写真を撮って、初めてづくしのことに興奮していたその時。
…関係者の入口付近だったのだろうか。
現れたのは…、
雲「＿＿＿＿＿…柊 貴子？」
先程ご説明させていただいた全日本監督の雲雀田 吹さん。
そういえば飛雄がユース合宿の時にお世話になったとも言っていた。
母「あら…？ふっきー？」
紺のスーツをビシッと決めている姿は誰がなんと言おうとイケおじだろう…って、そうじゃない。
まさかの母と監督お知り合いらしく、あれよあれよという間に控え室の方まで通されたのである。
そして、やはり関係者の方々はうちの母を知ってるらしく質問攻めされてるなう。
「Aちゃんは誰かの応援に？」
「てか高校生はやっぱり肌ツヤが違うな…」
私は私で女子の元代表選手、本日解説係として来ている大スター達に迫られていた。
『あはは…まぁ同じ宮城として烏野と…、あとはご縁があって仲良くさせてもらってる音駒、梟谷とか？でも応援というよりは情報集めに来た、って方が正しいんですけど…』
「マネージャーのお仕事しに来たって感じか〜」
「青葉城西って聞いたことある。及川くんっていうサーブすごい子いない？」
『います！うちの頼れるキャプテンでした！』
なんかイケメンだって言われてて何回か月バリにも載ってたよね、なんて。話をしながら。
(母の知名度恐るべし…)
今までどこで何してたんだ！と色んな方達に詰められている母に合掌をした。南無。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 458人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のらねこ(プロフ) - ついに、稲荷崎組っっ！願わくば、井闥山とも出会ってほしいっ！（勝手に妄想ごめんなさい笑） (5月13日 23時) (
レス) @page30 id: cf3f9452bd (このIDを非表示/違反報告)
りりあ(プロフ) - 更新待ってます🎶🎶 (5月13日 19時) (レス) @page30 id: befa00a738 (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - あっぴーさん» 春高でーーーす！！！試合に行くまでにどれだけかかるのかは計り知れません(はよ本編入れ) (4月9日 22時) (レス) @page27 id: a76df16627 (このIDを非表示/違反報告)
あっぴー - 春高じゃーーーい！ (4月6日 21時) (レス) @page25 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
くうはく(プロフ) - ?さん» お読みくださりありがとうございます…！！そうです！そうなんですよ…！！はいきゅ夢はずなのに何故かこんな事に…岸もんファンがくうはくを調子のらせるから…(((殴 ようやく春高行きそうなので更新引き続き頑張ります🙇♂️🤍 (3月25日 13時) (レス) id: a76df16627 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くうはく | 作成日時：2024年1月31日 23時
