【怪物事変】七転八起とは言うけれどこれは難しい (ページ7)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:15,235 hit

6話~良い子と優しい子~ ページ7

　

　
夏羽「俺達は死体の始末を任されるので……

家畜は6匹死んでます、殆どが鶏です」

貴女「………共通点としてはどれも内蔵が食い荒らされてることです、外を食われてることは少ないです」

夏羽「このことは俺達しか知らないと思います、気分を悪くさせてしまうかと思い報告もしてません

………あ、後

これは聞いたかもしれませんが死体の始末を任されるのは決まって新月の翌朝です」

貴女「次の新月……5日後に何か起こるかもしれません」

隠神「……………素晴らしい」

要点だけ隠神さんに言うと何故か手を握られる

………何か変なことしたっけ？

隠神「いやぁ〜！！こんだけ分かれば後が楽だぜ！

無口なやつはよく周りを見てるって言うけどホントだよなー！ありがとな！

いやぁ助かった助かった！！」

ﾜｼｬﾜｼｬ

二人「「……………」」

頭、撫でられた……？

何となく夏羽を見れば夏羽も撫でられた頭を抑えている

………夏羽以外で撫でられたの、久しぶり

　

　

　

　

　
　
　

　

　

　

『Aは良い子、良い子……そのままお前は変わらず笑っていてくれ

それだけで俺達は嬉しいんだ』

　

　

　

　

　

　

　

　
　

　

　

　

　
ｷﾞｭｯ

夏羽「！………A？」

貴女「…………」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ｻﾞｯ

ｻﾞｯ

貴女「お茶、持ってきました」

隠神「おぉ！ありがとうな〜」

夏羽「…………A」

貴女「……大丈夫、今居ない」

外で暇だからとお客さんが私達の手伝いをしたいと言い出し、特に断る理由もないので一緒に作業する事になった

水分不足にならないように私はお茶を持ってきたりサポート役に徹するように夏羽に言われたからそれに従ってる

珍しく一人で行動した私を心配してくれたのか夏羽が駆け寄ってきてくれた

夏羽は優しい

「えっ！！？」

あ、おばさん帰ってきちゃった

「お…お客さん何しようるんですか！？」

隠神「あっ女将さんどうも

いやあ、なんせ暇……調査の一環で泥田坊君達の仕事手伝わせて貰ってるんですよお

ね〜？泥田坊くん、濡れ女ちゃん」

二人「「…………はい」」

「………！？」