12話~これで本当に一緒~ ページ13
in車内
モゾッ
「……か………る?ほ……」
「お……死…………」
………ん、夏羽……の声?
そっか……そっかあ
良かった………もっかい寝よう、寝なくてもいいけど
夏羽が、いるの安心出来るから
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ユッサユサ
夏羽「A……A起きて」
貴女「……かばね?」
夏羽「おはようA、俺生きてた
Aも怪物だったんだな、俺は周りに色々バレかけてたのにAバレてなかった
凄い、Aは昔から賢かったから納得出来る
これからも一緒だ、東京でも一緒」
私が何を言う隙もなく捲し立てるかのように珍しく沢山続けて喋る夏羽に少し驚く
寝転んでいた体を起き上がらせて、車というものから降りて夏羽と手を繋ぎ再び顔を見合わせる
大丈夫、夏羽は生きてる
目の前にいる
貴女「ごめんね、言うの忘れてた
私は夏羽と同じで半妖だけど系統が違う、妖怪と妖怪のハーフで後天的になったもの……なの
やっと言えた…
これで夏羽と本当の一緒になれた……!」
夏羽「後天……あぁ、ホントの一緒だ」
隠神「君ら本当に仲良いよね〜……あぁそうだA、東京について直ぐに悪いんだがお使いを頼まれてくれないか?
服はこの新しく買ったやつに着替えてからでいいから
すぐ近くのコンビニまでこのリストに書かれてるのを頼む」
車からのそりと降りて、包装紙に包まれた服と1枚の紙を渡された
リストの字は親切に字ではなく私が分かるように絵で細かく書かれてる
良かった……場所は匂いで分かるけど買うものは私字が読めないからお使い果たせないかと思った
夏羽「……俺も一緒に…」
隠神「あー待って待って、一応Aには先に説明してるけど夏羽にはまだうちの説明してないから
あっあとこれ」
胸ポケットから何やら水の様な何かが入った瓶を取り出した隠神さんは私に向けてそれをどうやったのか分からないけど霧状にして振りかけてきた
な、なんだろうこれ……なんだか鼻が…ムズム…
貴女「ヘクシッ」
隠神「あ、ごめんキツすぎた?嗅覚いいんだっけ…?」
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作者名:元薺(サイ)だった者 | 作成日時:2021年4月13日 8時