我々だと私のゲーム実況戦争 (ページ9)

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きゅ待たせてすみませんページ9

はぁ、疲れる。今日は珍しく残業だ...

「お、残業か？」
『そうなんですよ。手伝ってきます？』
「頑張れ」

あー終わる気しない...
10時か...

『せんぱーい。帰りたいです』
「今日ぐらい頑張れよ」
『もう寝たい』
「終わったらビール奢ってやるから」
『できれば日本酒が』
「わかったから」

よし、がんばろう

無心で明日の資料を作成して数時間

『ぱいせん。おわったっす』
「おつかれさん。飲みに行くか？」
『いや、寝るっす』
「脳みそ崩壊してんな。じゃあまた明日...数時間後な」
『おつかれっす』

先輩はまだ仕事か
社畜極まれり...

フラフラとしながら会社を出ると

「おい」

うわ...なんか幻聴が聞こえる、こんなバリトンボイスの幻聴聞くなんて本当につかれてんな

「A」

うわ...なんかバリトンから名前呼ばれたわ。こわ

「無視すんなや」

うわ...金髪バリトンに捕まったわ。死のう

「ほら帰るぞ」

うわー金髪目つき悪いトレンチコートバリトンに車に乗せられたわ。死んだわ

「お前意識あんの？寝てんの？それが寝言じゃなかったら殺したいぞ」
『その無慈悲な発言をするバリトンボイスの子供から防犯ブザーならされそうなトレンチコートさんはもしかしてグルちゃんかな』
「お前、北朝鮮おくりこむぞ？」
『本当にやりそうだから怖いよね。で、なんで会社知ってんの？ストーカー？防犯ブザー鳴らすよ？』
「よし、今から空港行くか」
『すみません』
「夕飯作ってんのに帰ってこないから迎えに来てやったんだぞ」
『...あれ？鍵変わってたはずなのに』
「お前わかりやすいんだよなぁ、終戦記念日とか一発でわかったわ」
『18890420がよかった？』
「偉大なる総統の誕生日に設定すんな」

こんなくだらない会話をしているとお家についた
窓からあかりが漏れてる
あったかい我が家だなー

「おかえりー」

大先生はお玉を片手にお出迎えしてくれた

『新婚か』
「お風呂先？ご飯先？」
『新婚か』
「それともわ、」
『いわせねーよ』
「お前らなに漫才してんの？」

シャオロンが奥から出てきた

『君ら暇なの？仕事してないの？』
「え、してるんやけど」
『何急にマジになってんだよ』
「てか、玄関で話すのもなんだし上がって上がって」
『私の家なんだが』

疲れた頭と体にはハードなんだが
あーいい匂いする、お腹空いた寝たい

「じゃあゲームやるか」

グルちゃんはゲーム機を取り出した

『...帰れええええええええええええええ！！！』