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「寒いね」
と、マフラーをもう一巻きして呟いたA。
『ん』
俺は手を出し、彼女が素直に手を重ねたのを確認して、引き寄せた。
『あったかくしてあげよっか』
「へ...」
Aの答えを待てなくて
片方で手を繋ぎ、もう片方で彼女の腰に回していつもより長いキスをした。
Aは顔を林檎の様に真っ赤にして
「恥ずかしいって...」
と、上目遣いで見つめてくる。
本当に...罪な女の子だこと。
『薄暗いし、大丈夫だよ』
「んっ......」
ゆっくり、少しだけ舌を絡めて
何度もキスを落としていく。
『...あったかくなった?』
「...はい」
『照れてる』
俺が茶化すと
彼女はぎゅっと手を握って
「...稜雅のせい」
と、言葉とは真逆のことをしたもんだから
俺の体温もぐんと上がっていった。
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知華(プロフ) - とわさん» そう言ってもらえて本当に嬉しいです!こちらこそ、今まで読んでいただき、ありがとうございました!次回作もよかったら覗いてみてくださいね * (2017年11月27日 17時) (レス) id: a1e660cdeb (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました!!通知来るたびに嬉しくて毎回楽しみにしてました!!ほんとにありがとうございました! (2017年11月26日 17時) (レス) id: ac7abc9e78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:知華 | 作成日時:2017年11月17日 18時