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マスクをずらすと、Aの頬には青紫色のアザが広がっていた。
首筋や手首にまで刻まれている“痕”。
......海が、やった?
俺、今までなにも気づけてなかったんだ。
Aはこんなに酷い傷を負っていたのに。
「ぅ......ん...、」
まずい。
パッと手を離し、Aの様子を見る。
「......おはよ」
『おはよ、』
「...ぃ...っ...、時間まだ大丈夫?」
『うん...』
今、痛そうだった。
顔をあげるとき手首に力をいれたから...?
『A、お願い答えて』
「どしたの、急に」
『海に暴力振るわれてるの?』
「そんなこと、あるわけないじゃん...」
どうして...。
どうして、そんなに隠そうとするんだよ。
『Aっ...』
ーーーーー...キーンコーンカーンコーン
「行こ...遅れたら怒られちゃうよ」
俺の返事を聞く前に、Aは図書室を出ていった。
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知華(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます!これからも頑張りますので、引続き読んでもらえると嬉しいです * (2017年11月13日 21時) (レス) id: a1e660cdeb (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き、楽しみにしてます!頑張って下さい!これからも、応援してます!! (2017年11月12日 21時) (レス) id: 37009b37c4 (このIDを非表示/違反報告)
知華(プロフ) - クソガキ推しさん» ありがとうございます!これからも頑張りますので、引続き読んでもらえると嬉しいです * (2017年11月9日 21時) (レス) id: a1e660cdeb (このIDを非表示/違反報告)
クソガキ推し - 更新頑張ってください めっちゃ面白いです (2017年11月9日 15時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:知華 | 作成日時:2017年11月8日 17時