リ ン ゴ を 食 べ た 白 雪 姫【HQ】

#２２ ページ24

岩泉｢はぁ...｣

あの、岩泉先輩が


西園寺先輩相手に


ため息をついた!?





流石ですっ！先輩っ！
たったひとりの味方を敵に回すなんて最高ですか!?



西園寺｢なによ...なによ!!｣
わなわなと震えだした西園寺先輩。

私に掴みかかってきた。





『い、たっ...』
腕に爪がくい込んで痛い。
あはっ♡先輩、その顔化粧でぐちゃぐちゃですよぉ？




西園寺｢あんたのせいで!!お姫様は私なのよ!?なによ!!あんたも栞雫も!!このバレー部は私のものよ!?私の...私の“道具”よ!?｣





道具なんてねぇ？
言い過ぎですよっせんぱーい





及川｢道具...？俺らのことそんなふうに思ってたの？｣

西園寺｢あっ...ち、ちがっ...｣

国見｢どこが違うんですか？｣
西園寺｢ｯﾂ...｣






ありがとうございます。
早いけど幕開け、かな？



翼ちゃんも面白い子だったなぁ...



松川｢見損なった｣
花巻｢そんなこと思ってたのかよ｣
岩泉｢あきれた｣
及川｢みんな、こんなやつほっといて行こう？｣

ゾロゾロと、みんなは体育館へと行く。
栞雫と私を除いて。






『ありがとうございます、先輩？』
西園寺｢!?｣
『自ら潰れに行ってくれるなんてテンション愚かなお姫様ですね？』
西園寺｢...なによ｣


『ある村に白雪姫の様なお姫様になりたいと夢見る貧相な少女がいました。
その村に傲慢でわがままと有名な白雪姫がいました。
白雪姫は見事にもその少女に敗れ、地獄へと落ちてしまいました。
あぁっ!!ここで、貧相な少女は思いました。


これで、私がお姫様になれる___と。』





にっこり笑って先輩に近づく。
『地獄に落ちた白雪姫はもういりません。さようなら』



栞雫、行くよ。と2人で歩き出す。
後ろからは大きな泣き声が聞こえていた。

ｅｐｉｌｏｇｕｅ→←#２１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す