自傷行為をしていたら(★) ページ36
○ネモ
「A？なにしてる、の」
もう疲れてしまって手首に刃物を当てていると、偶然彼女に見られてしまう。声をかけるも状況が普通でないと本能で察知して、刃物をたたき落とします。カラン、とそれが落ちる乾いた音が響いてしばらくするとハッと我に返ります。
「もーA！手首は切るものじゃないよ！」
危ない危ない、と何事も無かったように刃物を片付けます。そんな間違いするわけがないって分かっているけど、どうしても脳がその理解を拒んでしまう。彼女の額からは冷や汗が止まりません。
○ペパー
「ッ馬鹿野郎！！何やってんだ！」
自分で自分を傷つけているのを見た瞬間、鼓膜が破れんばかりの大きな声で叫んで止めにかかります。驚いてるうちに、大股でズカズカと近づいてきて刃物を奪われてしまいます。何度『返して』と言っても、ただただ首を横に振るだけ。
「やめてくれよ、見てらんねえよオレ」
酷く辛そうな顔をして、切り傷の多い手を取ります。自分の知らないところで、自分の大切な人がいなくなってしまうことが、彼にとって何よりも怖い。
○ボタン
「それだけはだめ」
さあ切ろうと、刃を入れようとした手は、白く小さな手によって止められます。止められた手の方を見れば、複雑な表情をした彼女が立っています。『関係ないよ』と手を離すように言っても、逆に力を強くされてしまいます。
「大事な人が傷つくのは嫌なんよ…」
丸い眼鏡の向こう側には、涙が浮かんでいます。どれだけ苦しくとも、自身を傷つけるのは得策ではないとしっかり理解している故の涙です。
○ジニア
「…応急処置しますね」
血まみれになっている恋人の手首を見て、一瞬息を呑みますが、なんとか落ち着いて処置をしてくれます。『ほっといてください』と悪態をついても、黙々と作業を続け、その手を止めることをしません。申し訳なさが込み上げてきて処置が終わって『授業ありますよね、もういいですから』と離れようとすると
「今は先生じゃなくて、Aさんの恋人として隣にいさせてください」
彼の膝へ収められます。いつもの緩やかな語尾は無くなって、冷静じゃないことなんて丸わかりだけど、「楽しいお話しましょうか」と笑う彼の傍にいるだけで心は安らぎます。
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たまごやき星人(プロフ) - 玲奈さん» リクエストありがとうございます、現在更新が非常に遅い状況となっています。頂いたリクエストのお話が書けるのがだいぶ遅くなってしまいますが、それでもよろしければ書かせて頂きます🙇🏻♀️ (1月13日 16時) (
レス) id: b96978c7f7 (このIDを非表示/違反報告)
たまごやき星人(プロフ) - りさぷーさん» 読んで頂きありがとうございます🙇🏻♀️リクエストですが、現在更新が非常に遅い状態となっています。それでもよろしければ、書かせて頂きます🙇🏻♀️ (1月13日 16時) (レス) id: b96978c7f7 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - リクエストで、大事なとき(告白など)になかなか勇気がでなかったら…て言うのできます？できなかったらできなかったでいいので。 (1月3日 23時) (レス) @page9 id: e7646e6d57 (このIDを非表示/違反報告)
りさぷー - 初めて見た時から釘付けになっています。o(*￣︶￣*)oリクエストをお願いしたいのですが、精神的にしんどくなり隠れて泣いていたら、寂しいとポツリつぶやいてしまったらキャラが抱きしめてくれるの二つをお願いしたいのですが難しかったら大丈夫です！ (12月15日 1時) (レス) id: f96d0b684d (このIDを非表示/違反報告)
たまごやき星人(プロフ) - 考え中さん» 初めまして、いつもありがとうございます🙇♀️✨リクエスト承りました、書かせて頂きます。今後ともよろしくお願いします!! (2023年2月5日 18時) (レス) id: c469f1fcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまごやき星人 | 作成日時：2023年1月6日 18時
