【ツイステ】全てを知り全てを知らない人魚の少女

44話~陸の男は酷いや~ ページ46

デュース「えっ？！特待生のAはまだしも…男子校なのに？！！」






エース「アホ、男子校に正式入学した奴に女がいる訳ないでしょーが」






二人「「えぇーーっ？！！」」









エペル「………？………！」ﾌﾘﾌﾘ





貴女「！………」ﾌﾘﾌﾘ





一人と一匹の大声に気付いたのかこっちを見てきたエペル君が私に気づいて控えめに手を振ってくれて私も振り返す






エペル君は良い子だねぇ……デュースや新入生はまだ素直でましだとして






この子達は全くもう…………








貴女「…………………」





ユウ「あっAちゃん………？」









超可愛い女の子って……いやぁ確かにエペル君は可愛いよ？





でもさぁ………ねぇ？ここにも一応さぁ……女の子いるんだけどなぁ……？






ここに正式に入学式をした女の子、いるんだけどなぁ………？









貴女「…これだから陸にいる男は……ｸﾞｽｯ」





トレイ「あっおいA……？;;;」








貴女「どうせ………どうせ私は………女っ気もなくて？可愛げもなくて？


エペル君やリリア先輩やリドル先輩見たいに可愛いわけでもないしぃ……？………どうせ私なんか……うぅっ…




チビでドジで泣き虫で役立たずで影薄だよ……





全く……何でみんな…………酷い…………！






これでも……女の子なのに……………目の前でそんなに……言わなくても……自信が







………あれ？私って女の子だっけ…………？ｸﾞｽﾝｯ」






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
トレイ·クローバーside






あーぁ……Aがいじけた………







俺の後ろで椅子に座って体育座りして膝に顔を埋めてブツブツと文句を垂らしながら泣き始めたA



とうとう自分の性別まで疑い始めた……





ケイトやエース達はそんなAに気付いてないのかお構い無しに話を続ける





もう最後のディアソムニア寮の説明に入ってるのか







貴女「うぅ……っ…………皆して何時も……ｸﾞｽｯ




どうせ…どうせ私なんて……他のみんなより出来損ないなんだよ…………」





トレイ「……………;;;」







俺から何か下手に言うとどうなるのか分からないから取り敢えず何も言わずに丸まったAの背中を擦る




まぁ……そりゃあ………目の前で男の子を可愛い女の子って言われたら、自信無くすもんな…






多分俺もかっこいい女の子がいたら自信無くす…

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