【ツイステ】全てを知り全てを知らない人魚の少女 (ページ28)

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26話~姫を守る七人の~ ページ28

エース「お前かよ！！」

貴女「でも遅かれ早かれバレてた訳だし、良くない〜？

というか、言って正解だったでしょ〜？正直に事を言ったから退学を撤回してくれるかもなんだし」

デュース「…………確かに」

嘘をついたとしても更に悪化して、魔法使用禁止されるかもしれなかったんだから

貴女「宜しく〜エース君、デュース君、新入生」

グリム「俺様は？！」

貴女「えっ毛玉に名前なんかある訳ないじゃん？」

グリム「……コイツ笑顔でいいやがったゾ…泣く」

貴女「泣いちゃだぁめ、毛玉の泣き声で獣とかが集まったら大変、だよ？」

騒ごうとする毛玉の口を手で抑えてまた進み始める

まぁ、汚いから直ぐに手を離したけど

デュース「！見えてきたぞ……

ここがドワーフ鉱山……一昔前は魔法石の採掘で栄えていたらしいが」

暫くそんな調子で歩いていくと気付かぬうちにドワーフ鉱山まで来ていたらしい

………奥に何か小さな小屋があるみたいだけど

グリム「うぅ………何か出そうなんだゾ…」

エース「あ、奥の方に家がある…話聞きに行ってみよーぜ」

貴女「無人だと思うけど………」

ｺﾝｺﾝｯ

デュース「こんばんは……って空き家か、荒れ放題だ」

中に入ってみればそこらじゅう煤や蜘蛛の巣、埃だらけ

家具とかも結構いたんでいるようだね………

グリム「うわっ？！顔に蜘蛛の巣が…！！ぷぇっ！ぷぇっ！！」

エース「何か机とか椅子とか…全部小さくね？子供用か？

1、2………7人？！多っ！」

家の中央ら辺には小さな長い机とか7人分の椅子が置いてある

机の上には直前まで使っていたであろう食器やハンカチが人数分乗せられたまま

成程、ここが例の……

デュース「ドワーフ鉱山が栄えていた頃はさぞ賑やかだったんだろうな」

貴女「ふむ……小さいのも無理はないだろうねぇ

だってここは“7人の小人”の…………」ﾎﾞｿｯ

ユウ「え？Aさん今何か言いましたか？」

貴女「いや？何も言ってないけど〜？

ねぇねぇ三人と一匹〜」

グリム「お前俺様の扱い酷くないか？！！」

酷くなぁい、酷くなぁい…全然普通だよ？だって毛玉だし

エース「なんだ？何か見つけたのか？」

貴女「君達は何でここが“ドワーフ”鉱山って言われてるか知ってる？」