【ツイステ】全てを知り全てを知らない人魚の少女 (ページ17)

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16話~歩く書庫~ ページ17

貴女「……………あっ……ねぇ新入生」

ユウ「なっなんですか？」

貴女「新入生の世界ってオリンピックって言う世界規模のスポーツ大会があるやつ？

他には………でんまーく？っていう国に人魚の像があったり……色んなゲーム機がある世界？マ○オってゲームとか……」

何となく、さっき教えてもらった条件にピッタリ一致した地図や国説明の本を見つけて新入生に聞いてみる

ユウ「あっ！！それ……それです！！その世界ですきっと！！！

あっあの、その世界にさっき言った故郷はありますか？！」

貴女「うんあるよぉ………どうやらビンゴっぽいねぇ

ってわぁ？！な、何？なんで泣いてんのぉ？見つかったんなら泣くんじゃなくて笑え～」

無理もないだろうけど…、

さっきまで住んでいた所が、自分の居場所がない、なんて言われて絶望した気持ちだった筈だし

嬉しさのあまり泣くなんて今の新入生にはありえるか……

ユウ「すっすいませっ……故郷、見つかって……！！まだ、帰る方法見つかってないけど

嬉しくて、嬉しくてっっ！」

貴女「あわわ……なら良かったよ…

学園長、この新入生の故郷はさっき学園長が言った通りどうやら別次元にあるみたいだよぉ

分厚くて、熱くて、精密なコードが組み込まれた世界」

クロウリー「流石ですAさん！歩く書庫の異名は伊達じゃありませんね！！

それだけ分かっただけでも良かったです

後は帰る手段ですが……」

貴女「流石にその方法までは乗ってないですよ……」

クロウリー「ですよね………」

魔法で今度は出していた本を全て別空間にある大図書館にしまう

この【蝶の書斎(マリポッサ・エスクトーリオ)】はあまり魔力を使わない

本を取り出す、本を仕舞う

それぞれの水蝶の記憶や視界を読み取る時に

別空間の大図書館に移動する時

大図書館から元の空間に戻る時

この時しか魔力は消費しない

元々魔力は多い方だから、気をつけてさえいればなんの問題もない

クロウリー「……だとしても困る事には変わりはないです

魔法を使えない者をこの学園に置いておくわけにはいかない

しかし保護者に連絡もつかない無一文の若者を放り出すのは教育者として非常に胸が痛みます

私、優しいので」