【ツイステ】全てを知り全てを知らない人魚の非日常 (ページ5)

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ジェイド「にしても、何故突然早口を？」

貴女「実は金曜日の授業でクルーウェル先生の事をクニューメルせんつぇんいって言ってしまい………

明日までに出された早口の課題をクルーウェル先生の前で全て言わないと、また利益無しの手伝いをさせられるんです……」

言った後に噛んだって気付いたよ……ヤバいって思って最後のい、は言わなかったよ

でも遅かったよ

鞭でまるで木魚を棒で叩くかのように軽めに頭をペチペチ叩かれたまま説教されたよ

その後、目撃者のトレイ先輩に鞭でペチペチされたところ撫で撫でされたよ

嬉しかったけどなんか悲しくなったよ……

ジェイド「珍しい事もあるんですね……Aが人の名前を自然と間違えしまうなんて…」

貴女「そうですよねぇ…自分も吃驚しましたよ〜………態と間違える事はあるけど自然と間違えるなんてここ数年なかったのに…」

通りすがりのモブ寮生(えっ今まで間違えてたのってわざとなの？！)

ジェイド「ふむ………A、生麦生米生卵」

貴女「なまむに生米なまたまろ」

ジェイド「……斜め七十七度の並びで泣く泣くいななくナナハン七台難なく並べて長眺め」

貴女「斜め七十七度の並びで泣く泣くいななくナナハン七台難なく並べて長眺め」

ジェイド「…………？」

貴女「…………？」

出された早口の課題のうち二つをジェイド先輩につられて言ってみても

やはり生麦生米生卵が言えない

ジェイド「と、取り敢えず……ゆっくりとで良いので私も手伝いますので

段々と慣れていきましょう？ね？」

貴女「ジェイド先輩……！！ありがとうございますジェイド先輩〜……！」

ジェイド「ちゃんと手伝った分だけの料金は貰いますけど」

貴女「何が良い？」

ジェイド「ふむ……それはAがちゃんと上達した時に考えましょうか」

その日、私は徹夜までして漸く全ての課題の早口を上手く言えるようになった

そして言わずもがな次の日、合格したものの何故かヴィル先輩に怒られた……

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後日談

ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

貴女「ジェイド先輩、お代ってこんなので良いんですか？」

ジェイド「はい、ありがとうございます」

暫くして猫耳のA·ボイドの写真が生徒の一部に渡ったとか……