【忍たま】団子屋の山サバイバルで育った野生っ娘の楽しい日常録

14話~何もかも可笑しい~ ページ15

 

 


 

あの子達を途中まで見送り、駆け足でお店に戻る



 

あの音も気配も何も無い表通りを歩くのは気が引けて、裏道を使いながら戻ってきた




 
 

可笑しい


 


おかしいよ




 

可笑しい、可笑しい


 


 

 

可笑しい、可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい可笑しい



 


可笑しい！！！！！



 


 



早朝から出かけたおじ様もおば様も戻ってこない


 

帰りが遅れるのであればこの時間帯には直ぐに伝書鳥で報せが届く筈なのに……もし届かなかったら数分前に戻ってきてるはず



 

それこそ庄左ヱ門君達がこのお店に居た間に




 


 

いつも声をかけてくれる優しい宮のばっちゃんも、川村さん家のおばさんもお隣の室田さんも皆いないし顔も見てない



 
 


 

 

………可笑しい、何だ…なにこれ、怖い




 



 


おば様、おじ様……お願い……早く戻ってきて…！！！





 





 

 


 


 

貴女「ッッ！！！」



 


 


そう言えば、もしもの時があったら伝書鳩を使って文を届けなさいってじっさまが言ってた…

 

もし、今がその使い時なら………でも、何をどうすれば…


 

と言うか何処に届くの？





 

そういえば、確か宛先が箪笥の何処かに入れてあるって言ってたっけ……？





 


 


貴女「ッ……は、は……はぁ…」




 


乱れる呼吸と、痛い程はち切れんばかりに鼓動する心臓


 
キーンッと不快な音を立てて聴覚を消す耳鳴り



 


 
上がる動悸と震える体を何とか起こして壁伝いに移動して、生活分の私の部屋まで行く



 

冷や汗が背中を伝い、床に落ちる



 


 

こんなの、初めてだ……



 



 

七歳の頃何も持たされずに山でサバイバルしろと置いていかれた時よりも何気に恐怖してる




何とか部屋について箪笥を探る
 


 
 

 



 
ｶﾞｻｯ

 


 

 
貴女「！あった……えっと、これは……が、学園？




 

にん、じゅ……つ、学園？


 

大川平次渦正……さん、この人に届くの？…まぁ今は何だっていい」



 


さっきから嫌に嫌な予感がしてるんだから、四の五の言ってる場合じゃない


 

兎に角、このお店を守れる位の力が必要だから





 

 
私は……ここで私が頑張らないと…
 

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