【忍たま】団子屋の山サバイバルで育った野生っ娘の楽しい日常録

10話~くれるあげるもらう~ ページ11

 



………なんて、身構えたのはいいものの


 




貴女「はぁ、今すぐに来るって訳でもないし四六時中気を張ってちゃいざって時に体力が持たないよね」




 


ということで、いつものように着席



 
サボってるわけじゃない、体力温存




 

 
じっさまが言っていたのだけれど…！どうやら私は母方の遺伝で人より体力が増えずらく、また貧血も起こしやすいらしく

 

 
一般女性よか動けばするけど



 

活動時間が極端に短いのが瑕なんだとか




 


 
事実、割と根気と根性だけで乗り切ってるけど石階段登るだけでも結構キツかったりする



 

 
………気づいたら表通りからは慌てた村人達の音が少なくなってるね



 
騒動でも収まったのか、もしくは…





 




 


 


「「「おねーーさんっ！！」」」



 



貴女「ん？」


 



 

 


 


「「「お団子くーださいっ！！！」」」


 



 

 
貴女「んぁ〜……おやまぁ」



 

 



 


この子達……いつの間に、というか見た事ない子供達だ



 
眼鏡の子に、首巻の子、ふくよかな子、真面目そうな顔付きの子


 


全員で四人の、初めて見る少年達……朝にあんな騒動が起きた村の現状を知らないような屈託のない笑みを私に向けてる



 



 

隣村の子なのかな？





 


 

 

貴女「はいよ、何のお団子と幾つ欲しいの？」



 
 

「んぇーっとね、えっとねぇ」


 
「ちょっとしんベヱ？ちゃんと遠慮して考えてよ？おねえさん大変になっちゃうんだから」


 
「うん！！えっとね、ごま団子六つとあん団子を十一個くださーーい！！」



 
「「んだぁーっ！？」」



 
「しんベヱ……控えてって言ったばかりなのに…;;;」

 

 


 
 
あらあらまぁまぁ……仲良くズッコケたねぇ




仲良しなんだね、微笑ましいよ〜



ふくよかな子だしお召し物も他の子達とは違って縫い目も生地も割としっかりしているのを使われてるのが目で見てわかる



富裕層の子なのだろう




 

食べる事が大好きなんだねぇ



 


 

貴女「分かったよ！それじゃあ今からその風呂敷に包んであげるから、待ってる間そこで座っててね


お茶出すから、のんびりしてて良いよ」



 

「！！包んで“もらう”〜！！！！」




 
貴女「！？」


 

「ちょっときりちゃん？おねえさんびっくりしてるからね？？」



 
「アヒャッアヒャアヒャ〜！！！」

11話~少年は黒木庄左ヱ門~→←9話~団子屋看板娘は門番娘~

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す