9話~団子屋看板娘は門番娘~ ページ10
貴女side
「「「おねーーさんっ！！」」」
貴女「ん？」
「「「お団子くーださいっ！！！」」」
貴女「んぁ〜……おやまぁ」
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数十分程前
「ねぇちょっと聞いた…！！？」
「大変、早く荷物まとめないと…！」
「ちょっとアンタ！転げてないで早く帰るわよ！」
「ねぇさっき村の入口辺りで例の不審者が出たらしいわよ！？」
巳三つ刻の頃、お店の裏で薪割りをしているときだった
今日はなんだか表通りがやけに騒がしい
表から離れた隅っこの、このお店からでも聞こえてくる始末……この時間帯じゃ確かによく奥様方が井戸端会議しているけれど
今日は会議にしては大規模だし慌ただしい
おば様達は大丈夫だろうか……今日は朝早くから表に出て出張団子を出すと張り切っていたから、この騒動に巻き込まれていなければいいのだけど
貴女「何だか胸騒ぎがする……念の為備えておこう」
じっさま直伝の護身術程度しかできないけれど、それが出来る出来ないじゃ状況はかなり変わってくるだろうし
お店にも一応曲者対策として簡単な甲縛武具は揃えてある
もしもの時はこれを使うしかない……あまり気のりはしないけどさ…
「ヤダあたいまだ死にたくないよ…！」
「ならちんたらせずにさっさと逃げるこったな！！俺も今日から暫くはここから出ていくよ！」
「ほぅら宮のばっちゃんも！風呂敷持って私と行くよ！」
バタバタと足早に騒ぐ村人達
俗民特有の噂に対する察知能力でも発動しているのか、今日は朝からずっとこんな騒ぎだ
土井さんがお店に来てから六日ほどたった頃だけど、何故か急に以前より不審人物の目撃情報が増えてきた
それも一人や二人じゃない
目撃したと証言する人達の特徴が複数に別れて偏っている、まるでこの村を探り囲うように不審人物達は現れているというのだ
そして今となって何故か、村人達は皆大慌で出て行き始めた
貴女「………おば様達を迎えに行きたいけれど、あの二人にとっても私にとっても
このお店はかけがいのない宝物
何人たりとも、誰であろうと曲者は通しません！！」
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ラピ(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» 返信ありがとうございます！今後も楽しんで読ませて頂きます (2023年5月5日 10時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - ラピさん» おっと早速カプの組み合わせに選択が…！コメントありがとうございます！ぜひ今後とも楽しんで読んでいって下さい！ (2023年5月5日 1時) (レス) id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - 加茂&夏油の嫁さん» わぁコメント！ありがとうございます！！少し遅くなると思いますが頑張りますね！！ (2023年5月5日 1時) (レス) @page30 id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
ラピ(プロフ) - 小平太と夢主ちゃん楽しそうだな〜(遠い目)土井先生と夢主、勘ちゃんと夢主のカプありですね (2023年5月4日 22時) (レス) @page33 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
加茂&夏油の嫁(プロフ) - 神作者様…めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2023年4月27日 2時) (レス) @page12 id: ef07d69be6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元薺(サイ)だった者
| 作成日時：2023年4月26日 22時
