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“ 体調大丈夫かぁー?ちゃんと休めよ! ”



















「そっか、私体調悪いことになってたんだっけ…」



















ほんとは北山さんが彼女といて
ショックだったから、なんて言えたら
楽なのかも知れない。

モテる女の子はきっとそんな事簡単に言えちゃうんだろうなぁ。
北山さんもそういう女の子が好きそう。









「だめだめ、ネガティブになっちゃ。」



















とりあえず、北山さんには
“ ありがとうございます ”とだけ送っておいた。

そして次に開いたのは裕太の連絡先。
私は裕太に電話をかけた。





























「もしもし」
「あっもしもし裕太?」
「んー?もう泣きやんだか?」
「うん。おかげ様で。」





























さっきまで一緒にいたはずなのに
もう懐かしく感じる裕太の声。
その声になんだか安心してしまう。

いつも意地悪な事言って
私のことからかうような奴だけど
昔から一緒にいるだけあって
なんだかんだ私の事分かってくれてる。

こうやって私がヘコんでる時には
優しくしてくれたりする。



















さっきふと思った。
北山さんじゃなく裕太に恋すればよかったな、
って。

なんて事、誰にも言えないけど。





























「じゃあな」
「うん。おやすみ。」



















プツッと切れた電話に
少し寂しく感じたのは
今私の気分が下がっているからか。

それとも久しぶりに優しくされて
裕太に好意を抱いたのか。



















「…ないな、」









残念ながら後者は有り得ない。

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作者名:たゃん | 作成日時:2017年11月14日 16時

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