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本命枠になる、と言っても
どうすればいいんだ??

私は困っていた。
なんてったって恋愛初心者。
ここでどう動けばいいのか分からない。



















「やだ〜北山くんったら!」
「そんな顔すんなって〜可愛い顔が台無しだぞ」



















今日もぼーっと北山さんを見つめ、
女の子に嫉妬してる私。
こんなんじゃ本命枠どころか
2番目枠にだって入れやしない。



















「はぁ、」
「………ぉい、おい、A聞いてんのか」
「あっ裕太…いつからいたの」
「お前ぼーっとしすぎなんだよ」



















バシッと腕を叩かれる。
これは酔っぱらいのお客さんからされる
ボディータッチとなんら変わりないんじゃないか、
お前もセクハラ野郎の仲間入りだぞ裕太。

なんてまた意味の分からない事を考えていると
ジト、と裕太に睨まれる。



















「ごめん、なんだった?」
「日曜シフト入ってるかって聞いてんの」
「日曜?確か休みとったけど。」
「ふーん、じゃあ日曜出掛けるの決まりな」
「はっ!?」



















日曜?出掛ける??
裕太と出掛けることは少なくないし
別に驚くほどでもないが、
あまりにも急だ。
なにか理由があるのか?





























「ないよ。」
「へ?ないの?」



















理由は特にない。ただ出掛けたいだけ。
なんとも裕太らしい脳天気な答えだ。
しょうがない、付き合ってやろう。









「昼前に向かえに行くから。」
「はいよ」
「寝坊すんなよ」
「それはこっちのセリフですぅー。」



















約束が決まったところで
チラッと北山さんの方を見る。
相変わらず女の子に鼻の下伸ばしてる北山さん。

…裕太と居る時くらい忘れちゃお、
あんな北山さんなんて。
ふんっ。

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作者名:たゃん | 作成日時:2017年11月14日 16時

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