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「お兄ちゃぁんん」
「んー?どうしたー?」









お風呂あがり、リビングで珈琲を飲むお兄ちゃんに
助けを求めた。



















「あぁもう、髪の毛濡れてる」
「聞いてお兄ちゃんあのね〜」



















いつものように私の髪の毛を
タオルで拭いてくれるお兄ちゃんに
北山さんの事を相談した。

チャラさ全開の北山さんが女の子と話してると
嫉妬する、だとか
頭ぽんぽんってされるとドキドキする、だとか。

ちなみに北山さんが好きだ、と
ストレートに伝えてはいない。
私は知りたかった。
本当に自分が恋しているのか。





























「お前もやっと恋愛かぁ〜…」
「好きなのかな、北山さんのこと…」
「嫉妬したりドキドキするのは恋だろ」
「やっぱりそうか…」



















“ 恋してる ”
そう思うと不思議と顔が熱くなる。
そんな私を見てお兄ちゃんは
嬉しそうに微笑んだ。



















「なんかお前最近楽しそうじゃん」
「そうかなぁ」
「うん。恋して、いい顔してる。」



















そう言って頭に被せたタオル越しに
ぽんぽんと頭を優しく叩かれた。









「ドキドキした?」
「…してない」
「ほら、別にドキドキしないだろ?
それが北山さんならドキドキする。
立派な恋だよ。」



















「お兄ちゃんもドキドキしたーい」
「彼女さんと会ってないの?」
「まぁな〜、元気してっかなぁ」



















絶賛遠距離恋愛中のお兄ちゃん。
恋の先輩だ。
これから恋の相談は
お兄ちゃんにするとしよう。

お兄ちゃんならきっと分かってくれる。
私の事。

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作者名:たゃん | 作成日時:2017年11月14日 16時

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