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「つ、追加してもいいのかな」
・
家に帰ってお風呂も入って
歯磨きもして。
もう寝る準備は完璧。
そんな私はベットに寝転がって
ケータイとにらめっこしていた。
あと1つポチッとすれば
北山さんの連絡先をゲット出来るっていうのに
なんだかドキドキしてなかなか押せない。
・
「んーっ!なんかドキドキするっ」
・
んーって枕に顔を埋めて
子供みたいに足をバタバタ。
北山さんからしたら
沢山いる女の子の中の1人なんだろうけど
私は違う。
私の連絡先を知っている男の人は
お父さんとお兄ちゃんと裕太くらいだ。
そりゃドキドキもする。
・
「北山さん、私の事どう思ってるんだろ。」
よく行く居酒屋のただのバイト?
都合のいい遊び相手?
名前をつけるほどの価値がないそこらの女?
考えれば考えるほど
嫌な答えしか出てこない。
・
「あーもうっ!こんな事考えてたら前にも進めない!頑張れ!頑張れA!!!」
ブンブンと頭を横に振り、
1度頭の中をリセット。
進まなきゃ分からないじゃない。
北山さんが私の事どう思ってるかなんて。
「えいっっ!」
ポチッ、と追加ボタンを押した。
先ほどまでの時間はなんだったのか。
あっさりと連絡先をゲットしてしまった。
「やややばい、なんて送ろうっ…」
とりあえず、“ 追加しました!Aです!”
と送り、ぺこりと頭を下げたうさぎのスタンプを送った。
さっきから心臓はドキドキとうるさい。
手も震える。
こんなの初めてだ。
どうしようやっぱり私、
・
・
北山さんの事好きなのかな
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作者名:たゃん | 作成日時:2017年11月14日 16時