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「A、?」



















“ なんでここに ”
そう言いたそうな裕太の目は
北山さんを見ると
またあの日のように
ジト、と睨むような目に変わった。



















「裕太?…大学の帰り?」
「そうだけど、てかなんでこの人と居るわけ?」
「…裕太?」



















裕太から湧き出るオーラは
鈍感な私でも分かる
真っ黒いモノ。
それがなんでかは分からないけど。

空気が凍りつく中、北山さんは
平気な顔して笑った。



















「なんかお邪魔虫さんが来たから俺帰るわ
Aちゃんも気を付けて帰るんだぞ、じゃーな」



















片手に缶ビールを持って
鼻唄を歌いながら去っていった北山さん。

状況が分からず、ぽかんとする私の手を
裕太は掴んだ。
そしてズカズカと歩きはじめた。



















「ちょ、ちょっと裕太!」
「…」









掴まれた手首が痛い。
なんで裕太は怒ってるの?
さっきから呼んでも呼んでも無視するし。
私、なんかしちゃったかな?





























そんな事を考えながら
ずっと無言で歩き続け、
気付いたら私の家の前。









「裕太っ、どうしたのっ?」









そう問いかけると裕太はやっと話し出した。

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作者名:たゃん | 作成日時:2017年11月14日 16時

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