【wrwrd!】私に好きを求むなら (ページ8)

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■5話ページ8

(少し戻って)kn side

zm「A！！一緒に帰ろーやー！！」

望は相変わらずAさんを誘おうと試みるが、今までの戦績は全戦全敗。今回も上手く行かないだろうと思っていた。

『良いよ』

そう聞いた時は目が飛び出そうなくらい驚いた。

zm「マジ？！よっしゃーーーー！！」

あからさまに喜ぶ望。釣られて俺も声が大きくなる。

kn「ええんか？！？！」

『うん。一人より多い方が良いじゃん』

sya「じゃあ俺も良い？！」

『うん』

望は少し不満そうだったが、彼女がいいと言うならと渋々了解していたのだが＿＿＿＿。

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ut「ホンマ嬉しそうやね、望」

zm「なんでお前がおんねん」

kn「しれっと後ろからついて来おったわ」

sya「ストーカーかよwwwww」

何故かしれっと後ろからついて来ていた鬱も一緒に帰ることになった。

sya「あ、ソフトクリーム買わん？」

kn「俺辞めとくわ」

zm「俺も」

『じゃあ買おっかな』

sya「じゃあ行こか！」

とスタスタと行く煽斗とAさん。

望はめっちゃ羨ましそうに見てる。

kn「ほらよ」

といつの間にか買ってきていた缶コーヒーを投げ渡すと、栓をカチャっと開けて飲み始めた。

zm「ほんま好き。あーやってどっか行って欲しないもん」

kn「ホンマに溺愛してんな」

なんて他愛もないことを話していると

『おまたせ』

と帰ってきた二人。

sya「…うんま！！」

『美味しっ…！』

買ってきたソフトクリームを美味い美味いと食べ進めた二人。

そして、望がまた動く。

zm「A、口についてんで」

そう言って口に付いたソフトクリームを指で取ったその瞬間＿＿＿＿

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syp「何気安くAさんに触ってるんです？
さっさとその手を退けてください」

どこか懐かしい後輩の声がした。

後輩は望を腕を掴んで、明らかに敵意を向けている。

zm「なんやお前」

syp「だから、気安くAさんに触れるなって言うてるんです」

zm「別にどうしようが俺の勝手や。今一緒に帰ってんのは俺らや」

syp「だからと言って、触れて良いということにはならんでしょ？」

zm「なんやねんそれ。てか誰やねん」

syp「……紫倉翔飛、1年です」

その名前を聞いた時、Aさんの顔が歪んだ。涙腺崩壊を我慢しているかの様だった。

望は＿＿

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穏やかではない表情で、明らかな敵意を示した。お互いの恋敵とのご対面である。