【wrwrd!】私に好きを求むなら (ページ6)

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■3話やらかしページ6

zm side

kn「いやー！！大胆やったなー！！」

先日のことで、とある日の休み時間、絢斗や煽斗、更には屯や優にまで言われる始末である。

sya「俺御手洗行ってたから知らんかったわぁ…」

kn「いきなり抱きついてな？『好きになってもうた。責任取ってや？』ってwww」

なんか馬鹿にされた気がしたが、見逃しておこう。

gr「まぁ良いじゃないか。去年や一昨年と違ってちゃんとした恋が出来て。」

zm「せやけどさぁ…」

すると後ろから

ut「せやけど、第一印象としてはちょっと悪いかもな」

と恋愛に手馴れている(であろう)鬱が首を突っ込んできた。

ut「あとな望なあ…」

kn「お前…俺それ言おう思たけど止めたで」

sya「ん？なになに？」

zm「俺がどうしてん」

何を言われるのかは分からないが、きっと恋愛関係だということを察した。

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ut side

望が恋愛をする際に俺が気掛かりなこと。

それは、望の『束縛癖』。

１回好きになった物は独占したがるのが彼、望である。
分かりやすい様に言うなら、【同担拒否】。
俺はその束縛癖のせいで、逆に悪印象を持たれないかが心配である。

絢斗も言うのを止めたと言うほどだから、それだけ束縛も強いし、なんなら恐らく彼自身自覚がない。あっても変える、変わる気がない。
俺はここまで強い独占、束縛癖を持つ者を彼以外見たことが無い。

彼が恋した相手は一体どんな人なのやら。

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kn side

最近望が楽しそうに話す白石Aさん。

見たところ読書が好きな大人しめの女子って感じだが、どこに惚れたのかわからない彼、望は最近狂っている。

何かあれば嬉しそうにAさんの話をする。

また暇があればAさんに話しかけていく。

クラス替えの日、後ろから抱きついた時は正直びっくりした。

元々そんな事をしないようなタチだったし、中々女子に心を開かなかったから。

zm「Aがな…！！」

そうやって話す望はとても生き生きとしていた。そんな俺は、一つ気になる事があった。

確か、一個下の後輩に、Aさんの事が好きな後輩が居た気がする。望は中学が違う為、その後輩の存在を知らない。

あの日…卒業式の日、Aさんはその後輩にこう言っていた。

『ほらほら、優しい先輩が卒業しちゃうぞ～？
もう会えないかもだぞ～？悲しくなっても良いんだぞ～？』

あの時確かにAさんは泣いていた。