【wrwrd!】私に好きを求むなら (ページ28)

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■24話【まうんと】ページ28

you side

全く…なぜ修学旅行の初日なのにこんなに酷い目に遭うのか。それにしても…

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kn「よっしゃ勝ったぁぁ！」

sya・zm「「うぁーーー！！」」

なんで男子の部屋(ここ)にいる訳？？
私何か悪いことした？
まーた目つけられるよ女子に…

zm「どしたん？なんか考え事？」

kn「おら早く恥ずいことするんだよォ！」

sya「罰ゲーム？そんな子知りませんね」

どうやら罰ゲームありのゲームをしていた様なのだが、

ﾄﾞﾝｯ

何は起きたかと思えば

壁と望くんに私が挟まれたではないか

私知ってる。

これを、

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『壁ドン』という事を。

『…？！』

抑えられなくなってそうな望くんは、私の唇にふっと軽くキスをした。

んんー？【キス】…？

『ま、またしたな貴様ァァァァ！』

その私の奇声でハッとした望くんは、ニヤリと三日月のような弧を描いて笑い、「唇ごちそーさん」なんて言ってみせた。

絢斗君は口をあんぐり開けて呆然とし、煽斗君は今にも弄ろうとニヤニヤしている。

すると、望くんは何かを思い出したかのように私に近づき、今度はさっきと違い、深いキスを仕掛けてきた。

その様子を写真で撮って「俺の観賞用に」なんて言っていたが、それどころではない。

今日だけでなんと私が二回もキスをしてしまったのだ。

もう全部夢ならいいのに。

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zm side

さっきAと撮ったキス写真。
観賞用な訳ないやん。
後輩に自慢する(マウントを取る)ために撮ったに決まったぁるやん。

これで諦めてくれる後輩じゃないと願ってるで、しょー君。

zmAの唇もーらい

の文と一緒に、さっき撮ったDキスの写真を送ろうとした。

が、やっぱりやめた。

後でしょー君本人がAに聞いた方が面白い、なんて考えてしまった。

あっち(地元)で今どんな反応をしているんだろう？

そう後輩に期待を寄せながら、自室に戻るというAを見送って、自分はベッドへ潜った。

ベッドの中では(妄想の中の)Aはなんだって受け入れてくれる。
それこそ、おはようのキスとかいう純粋なものから、ヤンデレチックな愛までなんでも。

それは、俺の妄想内でのみなのであって、実際のAとはえらい差である。
が、俺は二年になって分かった。あいつ、犬系女子やな。

構って欲しいっていつか自ら言うてくるやろうな、なんて考えた。