【wrwrd!】私に好きを求むなら (ページ22)

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■19話【長時間長考】ページ22

zm side

確かに、後輩の言う通りだ。「つい」で済む話ではない。

zm「…行ってこい」

『え？』

zm「話したかったんやろ。俺よりも話す機会無いやろうからな。俺は教室に居りゃ話せるから」

と逃げてしまった。

『わかった。しょー君、行こっか』

syp「はい」

と二人で行ってしまった。

kn「お前…」

sya「どうしたんや…？」

と心配してくれる二人。俺は腹立たしくなって

zm「放っといてくれ！」

強く言って、走って逃げてしまった。

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you side

しょー君と歩いているけど、直前の望の＿＿が忘れられない。
すると

ﾑﾆｭ

と頬を手で挟まれた。

syp「俺といる時ぐらい、頭ん中俺の事だけにしてくださいよ」

とも言われてしまった。
そう言われても…どうしたら。
どうしたら良いんだろう…

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？？side

？？「…？今日はどう…した…？！」

zm「俺…！おれぇ…！Aに"は嫌われとう"ないんやぁ"…！」

？？「お、おいおい、一旦泣きやめて！」

望はこう見えて涙脆い。
何かあったら直ぐに泣いてしまう。
【あれから】数年、その涙脆さは健在…か。

？？「まだ嫌いになったって決まった訳では無い。分かるね？」

zm「う…おれ…は…どうすれば…」

？？「まずは深呼吸して、謝りに行こ？」

zm「おん…ｽｰ…ﾊｰ…ｽｰ…ﾊｰ…よし、謝ってくるわ。」

そう言って、扉を閉めた。
ある意味では成長したのだろうか。
あいつは…十分大人の一人だ。

絶対…勝ち取るんだよ。

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kn side

あんなに情緒不安定な望を見たことが無い。

後輩が来るまであんなに意気揚々としていたのに、自分からAさんへ後輩について行くように言った途端、急に元気が無くなって、仕舞いにはどこかへ行っt

zm「アイツらどこや？！」

…戻ってきたわ。

kn「屋上に言った気がするぞ」

zm「屋上な、せんきゅ」

そう言って、力強く走り出した。

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zm side

もう、弱い俺じゃない。
もう、恋を一瞬たりとも諦めない。
もう、泣かない。
もう……

.

.
負けない。

バンッ

勢いよく屋上の扉を開けた。

syp「誰か来たと思ったらアンタですか。近づくなって言いましたよね」

zm「俺は決めた。もう諦めんし、もう負けん。A、申し訳なかった」