201話 ページ7
ちょっと眉を顰めたものの普通に拭かせてくれたのでついでに湿気で前髪うねった時用のパウダーで髪の毛も整えた
反対側を向いてまんばちゃんの布を摘むとジトッ…ってしてる
『(これは絶対洗濯行き)』
そう思って反射で前を見たら堀川さんと目が合って頷かれたので確定
気を取り直して布を捲って汗を拭くために前髪を触ると汗でびちゃびちゃだった
このままやと絶対風邪引くしこれはお風呂行ったほうが早い気がするので、声をかけながら揺さぶってみる
すぐに薄目を開けたまんばちゃんは私の顔を見上げるとふっと柔らかく笑った
待ってその角度から顔見るな
また寝そうなまんばちゃんの腕を引いて無理やり起き上がらせると
空気を読んで側まで来ていた堀川さんに預けた
そのまま寝ぼけ眼をこちらに向けつつ、堀川さんに抱えられたまんばちゃんは障子の向こうに消えていく
そんな姿を見送りながら、私も着替えてこようと冷めたアイロンとメイク用品を抱えて立ち上がり、後に続くように廊下に出た
厨から味噌汁の良い匂いが漂ってきて鳴ったお腹を押さえながら階段を上る
『こんのすけー』
こ「お呼びですか!!」
出たまんま、めくられた布団と毛布の上でアオと一緒に寝ていたこんのすけが片耳を立ててこっちを見る
アオがパタパタと動かす尻尾で後頭部を打たれながら、こんのすけが返事をしてくれた
『あれ、寝とったん?起こしてごめんな、』
こ「いえいえ!主様の残り香と温もりが丁度良くて思わず…えへへ。…あっ!それより、如何なさいました??」
こんのすけがすごい可愛くて、机の上に荷物を置くと真っ直ぐベッドまで近寄ってその頭を撫でた
尻尾を緩く振りながら彼は目を塞いでいる
『今日演練行く時って普段着でいいのかなって思って』
こ「ああ、それなら政府から審神者は着用するようにと袴を預かりました!今お出ししますね!」
私の手の下から抜け出したこんのすけは直ぐに一回転して消えてしまった
手持ち無沙汰になってしまった私は、3月やけどまだ冷えるやろうなって袴の下に着れそうな黒のリブレギンスと薄手の七分丈白ロンTを取り出して
こんのすけが戻る前にと急いで今着ているロングワンピースを脱いで身に付ける
『季節感って感じやけど全然これだけでイケるな…』
景趣のせいで冬並みに寒いけど、本丸外はもう直ぐ4月の春の陽気でポカポカでしょうきっと!!
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ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - わたしは更新、いつでも待ってます! (2021年5月16日 10時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - 名無しさんさん» はい、これからも楽しんで読ませていただきます!!名無しさんは社会人と聞きました。どうか自分のお体をご尊重してください (2021年5月16日 10時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメントありがとうございます。嬉しい内容にやると決意できて良かった、また書きたいと思って良かったと思います。私の作品を読んでくれてありがとうございます!これからも楽しんでいただけたらなぁと思います! (2021年5月15日 20時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ(プロフ) - こんばんわ。この作品が続いてくれると知って、とても嬉しいです!!どうか名無しさんのペースで更新してもらえれば。また続きが読める事に感謝します。ありがとうございます!! (2021年5月14日 21時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます!好きと言ってもらえるのはとても嬉しいです!絡み前向きに検討させていただきますね! (2021年5月6日 13時) (レス) id: abe0f1ab0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無しさん | 作成日時:2020年1月9日 1時