【A3!】瑠璃川の姉は超絶美人 (ページ7)

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『A！』

監「幸くん、」

「幸…！」

扉を開けると監督とAが向かい合って話していて

オレを見て困った顔をする監督と、

真剣な顔のAが居た。

『監督、椋、ちょっとAと2人にして。』

椋「…分かった。幸くん、」

監「でも…！、」

「いづみちゃん、大丈夫だから！」

監「う、わかった。」

2人が出ていって扉が閉まると幸はこちらを向き

『…姉さん？どういうことか、説明して。』

と黒い笑みをにっこりと浮かべてそう言った。

「…勝手に決めてごめんね。

あのね、私住み込みでこの劇団でお手伝いするんだ。」

『…何言ってんの？』

オレが貼り付けた笑顔を辞めて睨むと

「…う、ここのお手伝いやる！もう決めたの！」

一度目の自信は何処へいったのか、

少し躊躇ってから言葉を呟く。

『はぁ…なにそれ。』

「…幸、怒ってる？」

『…別に、呆れてるだけ。』

「それ怒ってるじゃん…」

『なんで、オレに相談しなかったの。』

「…だって幸、絶対反対するもん。」

『そんなの当たり前じゃん。』

なんでって顔でオレのことを見てくる。

…伝わってないのかな。

俺はAが心配だから反対してるのに、

なんで勝手に…

反対？するに決まってるじゃん…

男だらけの寮なんて何があるかも分からないし、

オレがちゃんと守ってあげられる自信がないから。

『はぁ、なんなの。』

今まで湧いたことの無い、

Aに対する怒りが込み上げる…。

過保護って言われたらそうなのかもしれない。

でも、好意を寄せられても鈍感で、全く気付かず知らな

い間に拗れて、被害を受けるのはいつもAだし、

優しいから何されても笑って誤魔化すし、

悩んでても自分から言わずにいつも我慢して、

そんなAに辛い思いして欲しくない。

Aのことを本当に心配で、守りたいから、

Aのために俺は今まで色々やってきたのに、

そんなオレの気持ちを…

『…もう、知らない。全部自分でやれば。』

「え、…？」

『オレ、もうAの事守ってやんないからね。』

「…え、幸！待って！」

_______ガチャ

…知らない。

先に無視したのそっちだから…。

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