呪言 (ページ15) - 小説/夢小説

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第80話ページ15

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保須事件から二日。

職場体験が始まってから五日が過ぎ、ステインから受けた傷が完治していない緑谷は病院のベッドに居た。

ニュースはヒーロー殺しの話題で持ち切りだ。

七名のプロヒーローと高校生四名がヒーロー殺しと出くわした所駆け付けたエンデヴァーによって事件は無事解決した。

それが、警察が公式に発表した事件の経緯だ。

警察の人が言っていた通り、調月達四名の名前は公表されず、彼らの怪我は職場体験中の事故ということで処理された。

飯田は負傷した両腕の診断結果が出たその夜、迎えに来たお母さんと一緒に実家へと戻って行った。

比較的軽傷だった轟は調月と共に “実際やっても無いのにヒーロー殺しを倒した事にされたエンデヴァーの顔を見たい” と意地悪な事を言い帰って行った。

─────そして職場体験終了後、雄英で。

調月は轟と共に教室内に入る。

何やら切島と瀬呂が爆豪を見て爆笑している様子だが調月は集まって来た緑谷と飯田に話し掛けられ、視線をズラした。

爆豪は職場体験でどうなったのか八二の髪型になっており、プルプルと震えていた。

上鳴「まあ、一番変化というか大変だったのはお前ら四人だな」

瀬呂「そうそうヒーロー殺し！」

切島「命あって何よりだぜマジでさ」

八百万「心配しましたわ」

上鳴の一言からクラスメイトが次々と近寄る。

八百万は心配そうに調月を見た。

調月は『大丈夫』と八百万に言えば八百万はふわりと微笑む。

砂糖「エンデヴァーが助けてくれたんだってな」

葉隠「凄いね。流石No.2ヒーロー！」

轟「そうだな。助けられた」

轟の脳裏に映る面構の姿。

親指を立てて褒めてくれた彼に、自分達に危害を与えない様にしてくれた彼に、轟はエンデヴァーの功績だと称えた。