呪言 (ページ2) - 小説/夢小説

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第67話ページ2

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ヒーローからの指名。

それが自身のハードルになって行く。

相澤はそう言い画面に集計結果を映した。

調月 4,613

轟 4,123

爆豪 3,556

常闇 360

相澤「例年はもっとバラけるんだが⋯三人に注目が偏った」

調月は自分にそんなに指名が来ているのに驚く。

どうして自分に指名が来るのか、なんて考えても分からない。

自分の個性の使い方が、プロからしたらまだまだ甘いだけかもしれない。

相澤「この結果を踏まえ、指名の有無に関係なく、所謂職場体験ってのに行ってもらう。
お前らはUSJん時、一足先にヴィランとの戦闘を経験してしまったが、プロの活動を実際に体験してより実りある訓練をしようってこった。
まあ、適当なモンは⋯⋯」

ミッドナイト「付けたら地獄を見ちゃうよ！」

勢い良く扉を開けて教室に入って来るミッドナイトに峰田と上鳴は当たり前の様に反応を見せる。

ミッドナイトはいつも通り際どいラインのコスチュームで教卓に立った。

ミッドナイト「学生時代につけたヒーロー名が、世に認知されそのままプロになってる人多いからね！」

相澤「ま、そういう事だ。
その辺のセンスをミッドナイトさんに査定して貰う。
俺はそういうの出来ん」

将来自分がどういうヒーローになりたいのか。

そう言った名前を付けることでイメージが固まり、なりたい自分に近付いていく。

それが “名は体を表す” ってこと。

ヒーロー名⋯。

調月は紙を見つめ、考えた。

私がなりたいヒーローは “心を救うヒーロー” 。

この信念は、きっと今後変わらない。

ヒーロー名⋯⋯。

“この人殺し⋯⋯ッ！”

ヒーロー⋯名、か。