第23話 ページ25
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調月は向かってくるヴィランを薙ぎ倒しながら火災ゾーンの入口へ走る。
勿論向かう先は中央広場。
調月の個性なら一度に大量のヴィランを行動不能にさせることが可能だ。
彼女は常備発動型では無い物の制御が出来ない。
ただ使う相手を選ぶことは出来る。
走って走って見えた先には “絶望” 。
相澤の腕を折る化け物の姿。
恐らく主犯格の横に居るワープゲート。
そして水辺には蛙吹、峰田、緑谷。
A「ッ⋯」
調月は何処か腹立っている様子の主犯格の少し前に降り立つ。
突然の登場に意識が調月に向く。
相澤が目を見開き「来るな⋯」と呟いた。
調月の目がバッと開き、口を開ける。
A「 “ぶっ飛べ” ───ッ！！」
その言葉に化け物は壁の方にめり込むまでぶっ飛ぶ。
主犯格は目を見開いて驚いた。
「流石に何十人ものプロばかりじゃ適わない。
ゲームオーバーだ。
あーあ、今回はゲームオーバーだ。
帰ろっか。
────帰る前に平和の象徴としての教示を少しでもへし折って帰ろう！」
主犯格は目の前の調月目掛けて手を向ける。
調月が振り返れば手は調月の顔の前に────。
ただ、その五本指が触れても何の変化も無い。
「チッ⋯⋯ほんとカッコイイぜ。
イレイザーヘッド」
緑谷「手、離せぇ!!!!SMASH!!!!」
緑谷が水辺から飛び出し調月を助けるべく個性を使用する。
その爆風に吹き飛ばされないように耐える。
ただ、煙が開けて見えたのは、化け物の姿だ。
「良い動きをするな。SMASHって、オールマイトのフォロワーかい？
ま、君 “は” いいや」
今一度個性を使用しようとする調月。
化け物に捕まれ動けない緑谷を助けようと舌を伸ばす蛙吹。
そして主犯格はそんな蛙吹と峰田を狙う。
そんな時、ヴィランの動きを止める爆音。
オールマイト「もう大丈夫、私が来た」
生徒達に安堵を浮かべる平和の象徴、オールマイト。
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作者名：バイト行きたくない星人 | 作成日時：2021年8月18日 23時
