呪言 (ページ24) - 小説/夢小説

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第22話ページ24

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走っていると扉の目前に現れる靄状のヴィラン。

聳え立つそれに生徒達は足を止めた。

「初めまして。我々は敵(ヴィラン)連合。
僭越ながらこの度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして。
本来ならば、ここにオールマイトがいらっしゃるはず。ですが、何か変更があったのでしょうか。
まあ、それとは関係なく私の役目はこれ⋯⋯」

13号がヴィランが何かを仕掛ける前に自身の個性で対処しようとしたがそれより先に飛び出す切島と爆豪。

容赦のない爆破と硬化の連発に黒い煙が舞う。

切島「その前に俺達にやられることは考えなかったか！」

「危ない危ない。
そう、生徒といえど優秀な金の卵」

13号「ダメだ！退きなさい二人とも！」

「私の役目は、貴方達を散らして⋯嬲り殺す！」

13号の声も惜しくも間に合わず、全員纏めて靄に包まれる。

調月はそれに抗おうとはせず思考を巡らせた。

相手の個性はワープ。

散らして嬲り殺すと言う事は皆離れ離れ。

もう既に時間も立っているし恐らく各施設にそれなりのヴィランが居るはず。

⋯⋯ただ、どれも雑魚に変わりはない。

途端調月を包む熱気。

そして下には待ち構えているヴィランたち。

尾白「調月さん！伏せて！」

地面に着地すると同時に尾白の言う通りしゃがめば突っ込んできたヴィラン達を尻尾で殴り飛ばす。

火災ゾーンだ。

無数のヴィラン、ここで個性を使うのも惜しい。

調月はキョロキョロと辺りを見回し丁度良いサイズの鉄パイプを構えた。

そして機械の読み上げ機能をオンにする。

この機能はオンにするとスピーカーになるので日常生活では使わない。

A『尾白！私は “こんな奴らに” 個性を使うつもりは毛頭ない！過半数は任せても良い？
私の個性なら、主犯格も “やれる”』

煽りに煽り散らかす調月に尾白はビビるも挑戦的に笑う。

煽りに乗ったヴィランの一人が調月に迫るも、鉄パイプを器用に扱って弾き飛ばした。

そして二人は背中を向けて全く別方向に走った。